【小学校受験】聖心女子・桐蔭…私立小学校で広がる「学童保育」

 聖心女子学院初等科に学童保育が創設された。「ジョアニークラブ」という。働く母親が少ない印象を受ける私立小学校だが、学童やアフタースクール、放課後活動を用意する学校も増えてきた。首都圏を中心に学童事情を紹介する。

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  • 東京都市大学付属小学校
  • 聖心女子学院「ジョアニークラブ」
  • 文教大学付属小学校「文教ファミリークラブ」
  • 玉川学園小学部
  • 桐蔭学園小学部
  • 横浜英和小学校 「横浜YMCA放課後児童クラブ」との提携について
  • さとえ学園小学校
 厚生労働省が2018年7月20日に発表した「平成29年国民生活基礎調査」によると、18歳未満の子どもがいる世帯の母が仕事をしている割合は70.8%に達する。働く母親の割合は、同項目の調査を開始した2004年以来年々増加傾向にあり、今回で最高値を記録した。

 共働き家庭にとって問題となるのが、放課後の子どもの居場所。学童保育やアフタースクールを利用し、家庭に戻るまでの時間をお稽古や学習の時間に充てている児童もいるだろう。女性の活躍が増えつつある昨今、その波は私立小学校にも影響を及ぼしている。

 今回は首都圏を中心に、私立小学校の「学童保育」「預かり保育」「アフタースクール」事情を紹介する。情報はすべて2018年8月7日時点で確認できたものに限る。2019年度(平成31年度)以降の実施情報については、学校Webサイトなどで確認すること。

東京都



 世田谷区の東京都市大学付属小学校、港区の聖心女子学院初等科、大田区の文教大学付属小学校、町田市の玉川学園小学部を取り上げる。

東京都市大学付属小学校


所在地:東京都世田谷区
放課後預かり「課外スクール

東京都市大学付属小学校
東京都市大学付属小学校

 放課後預かりとして、2つの課外スクールを用意している。1つは、スプリント指導のプロフェッショナル集団である「0.01 SPRINT PROJECT」と連携したランニングスクール。もう1つは、サッカー選手やコーチを育成する「アーセナルサッカースクール東京」と連携したサッカー部。いずれも一流のアスリートおよび指導者が揃い、希望者に対する指導を行う。課外スクール発足当初のようすをうかがい知ることができる「都市大付属小 先生ブログ」によると、低学年と中高学年の下校時刻の差などの諸条件があり、課外スクールはどちらも「学童クラブ」形式での運営には至らなかった。しかしながら、実力を備えたスタッフによる指導を受けられることから、本格的な放課後預かりであることがわかる。

東京都市大学付属小学校 課外スクール
対象:
 ランニングスクール 1~5年生 「0.01 SPRINT PROJECT」と連携
 サッカー部 3~5年生 「アーセナルサッカースクール東京」と連携
実施日時:
 内容によって異なる


聖心女子学院初等科


所在地:東京都港区
学童保育「ジョアニークラブ

聖心女子学院「ジョアニークラブ」
聖心女子学院「ジョアニークラブ」

 「社会に貢献する女性の育成」を建学の理念とする学校として、仕事を持つ保護者を支援する学童保育。運営は放課後NPOアフタースクールが担う。利用形態は、定期的に利用する「レギュラー」利用と、臨時的に利用する「スポット」の2つ。学内の施設内で、宿題に取り組んだり、おやつを食べたりと、学年の異なる児童とのひとときを過ごす。安心・充実の家庭サポートを目指し、午後5時25分と午後6時25分の退室時にはスタッフが白金台駅まで随伴する。ジョアニークラブを通し、聖心女子学院初等科は「放課後に児童が安心して過ごせる環境を整えるとともに、親子のよりよい関わりをサポートします」とコメントしている。

聖心女子学院初等科 学童保育「ジョアニークラブ」
対象:1~6年生
実施日時:
 授業のある日 授業後の放課後~18:30
 長期休暇など授業のない日 8:15~18:30


文教大学付属小学校


所在地:東京都大田区
放課後サポートスクール「文教ファミリークラブ

文教大学付属小学校「文教ファミリークラブ」
文教大学付属小学校「文教ファミリークラブ」

 1年生から3年生までの児童が対象の放課後サポートスクール。学年やコースにより異なるものの、最長で午後8時まで児童を預かる。児童は校舎内のファミリークラブで宿題をしたあと軽食を採り、曜日ごとに異なるプログラムに取組む。家族での時間を大切にしてほしいとの思いから、学校の宿題はファミリークラブ内で終わらせるよう配慮されているのも特徴のひとつ。帰りは駅までの集団下校にも対応する。

東京都市大学付属小学校 課外スクール
対象:1~3年生
実施日時:授業後の放課後~最長20:00まで


玉川学園小学部


所在地:東京都町田市
玉川学園延長教育プログラム(Extended school)

玉川学園小学部
玉川学園小学部

 小学部4年生までの希望者を対象に、正課の授業に対してプラスアルファで実施する放課後の教育プログラム。「SH(Study Hall)」と「講座」のうちから希望のプログラムを選択し、受講できる。「SH」では、専任教員を中心としたスタッフが自学自習をサポートする。宿題のサポートや、日々の学習について質問ができるような時間が設けられている。宿題の指導も学校で行うことから、家庭への持ち帰りはなく、帰宅後は家族でゆっくり、団らんの時間が持てるとされている。「講座」では、「レゴ スクール」やトモエMIアカデミーによるそろばん講座、英語漬け環境の英語クラスなどを用意。指導は専門講師が担う。FC町田ゼルビアによるフットボールスクールや、海外公演への出演経験を持つ講師が行うクラシックバレエ講座など、その種類は多岐にわたる。

玉川学園延長教育プログラム
対象:1~4年生
実施日時:授業後の放課後~18:00(最終お迎え19:00)


神奈川県・埼玉県



 神奈川県では横浜市青葉区の桐蔭学園小学部と南区の横浜英和小学校を、埼玉県ではさいたま市北区のさとえ学園小学校を取り上げる。

桐蔭学園小学部


所在地:神奈川県横浜市青葉区
桐蔭学園幼稚部・小学部アフタースクール

桐蔭学園小学部
桐蔭学園

 「放課後NPOアフタースクール」が運営を担当している。移動を必要とせず、学校施設を最大限に活用するため、学校内で子どもたちを預かる。提供プログラムは学年によって異なり、お稽古や習い事に近いものから、身体を使った体験活動などさまざま。具体的には、定期プログラムとしては「英語」「アート」「しょうぎ」「そろばん」「手芸」「走り方」「体操」「茶道」「料理」などが開設されている。宿題の時間や、おやつの提供もある。

桐蔭学園幼稚部・小学部アフタースクール
対象:1~6年生
実施日時:授業後の放課後~


横浜英和小学校


所在地:神奈川県横浜市南区
YMCA横浜英和小学校アフタースクール

横浜英和小学校 「横浜YMCA放課後児童クラブ」との提携について
横浜英和小学校 「横浜YMCA放課後児童クラブ」との提携について

 横浜YMCAと連携し、学校内にアフタースクールを開設している。おもな活動テーマは、食育プログラムなどの提供で児童期に必要な活動を行う「Health&Fitness」、リーダーシップや友達のことを考える時も持たせる「Teamwork&Leadership」、平和や環境問題について考える「World&Peace」の3つ。YMCAで英語クラスを担当している外国人講師らが担当する英語活動や、日本語学校・英語学校と合同で異文化理解を深める時間も設けられる。

YMCA横浜英和小学校アフタースクール
対象:1~3年生
実施日時:
 月~金曜日 放課後~18:30 ※蒔田駅で解散
参加費」
 入会金 1,000円
 週5コース 30,051円(税込)
 週3コース 22,113円(税込)
 午後スポット利用 授業後~18:30 2,835円/1日(税込)
 1月スポット利用 9:00~18:30 3,402円/1日(税込)


さとえ学園小学校


所在地:埼玉県さいたま市北区
アフタースクールプログラム「複合型教育

さとえ学園小学校
さとえ学園小学校

 「複合型教育」とは、授業のあとに多数開講するアフタースクールプログラムのこと。言語的知性や科学的知性、身体運動能力の意欲的な教育を目指し、さとえ学園小学校が独自に開発した。授業が終わった放課後に「伸ばしたい」「やってみたい」プログラムを受講したあと、「さとえプログラム」と呼ばれる預かり保育の時間を提供する仕組み。受講プログラムはおもに「学習プログラム」と「情操教育プログラム」の2つに分かれる。たとえば、学習プログラムとしては、算数オリンピックや入試問題などを使って学ぶ「算数EX」、英語4技能を鍛える「えいご enable Lepton」、実験と観察が中心の「サイエンス・ワールド」などが用意されている。情操教育プログラムからは、立体造形を学ぶ「3D works」やヴァイオリン講座、クラシックバレエの基礎を学ぶ女子向け講座や空手など、興味関心にあわせた講座を選択できる。2017年度からは長期休業中の預かりもスタートしている。

複合型教育
対象:1~6年生
実施日時:授業後の放課後から
《編集部》

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