地域ブランド調査2018、北海道が10年連続トップ…市区町村1位は?

 ブランド総合研究所は2018年10月15日、「地域ブランド調査2018」の結果を発表した。全国でもっとも魅力的な都道府県は「北海道」で10年連続の1位に。市区町村では2年ぶり5度目となる「函館市」が1位に選ばれた。

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 ブランド総合研究所は2018年10月15日、「地域ブランド調査2018」の結果を発表した。全国でもっとも魅力的な都道府県は「北海道」で10年連続の1位に。市区町村では2年ぶり5度目となる「函館市」が1位に選ばれた。

 ブランド総合研究所が年1回実施している「地域ブランド調査」は、2018年で13回目。全791市(2018年4月末現在)に東京23区、地域ブランドへの取組みに熱心な186の町村を加えた計1,000の市区町村と、47都道府県を調査している。認知度や魅力度、イメージなど全84項目の設問から、地域のブランド力を消費者が各地域に抱く「魅力」として数値化した。回答者は20代~70代の消費者3万24人。調査時期は2018年6月25日~7月25日。

 もっとも魅力的な都道府県に選ばれたのは「北海道」。都道府県が調査対象となった2009年から10年連続で1位に選ばれている。北海道は魅力度のほか、観光意欲度や産品購入意欲のうち食品想起率、地域資源評価項目「海・山・川・湖などの自然が豊か」などでも10年連続で1位となっている。

 2位は「京都府」、3位「東京都」、4位「沖縄県」で、上位4位までは2015年以降4年連続で順位に変動はない。さらに、5位「神奈川県」、6位「奈良県」、7位「大阪府」、8位「福岡県」、9位「長野県」と、上位9位までは2017年調査と変化はなかった。10位には、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産への登録が決まった「長崎県」が選ばれている。

 2009年と2018年の魅力度点数を比べると、上昇したのは38県、低下したのは9都道府県。特に「沖縄県」12.1ポイント減や「北海道」9.2ポイント減など、上位にある地域の点数低下が目立っており、10年間、上位の地域に変化はないが、都道府県の魅力度の差は縮まる傾向にあるという。

 全国でもっとも魅力的な市区町村に選ばれたのは、2016年以来5度目の1位となる「函館市」。2位は2017年に1位だった「京都市」、3位「札幌市」、4位「小樽市」、5位「神戸市」、6位「横浜市」、7位「富良野市」、8位「鎌倉市」、9位「金沢市」、10位「仙台市」となっている。

 2017年の点数と比較すると、名古屋市が7.4ポイント増、大阪市が6.9ポイント増、広島市が5.1ポイント増と、各地方の中核をなす大都市で魅力度が上昇する傾向が2017年に引き続きみられた。3市は町村が調査対象に加わった2007年以降で各市の最高位を更新している。
《外岡紘代》

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