共同利用・共同研究拠点の中間評価…国立大S評価は東大など11拠点

 文部科学省は平成30年10月30日、国立大学の共同利用・共同研究拠点の中間評価結果(平成30年度実施)を公表した。国立大学の77拠点を対象に中間評価を行った結果、最上位のS評価は東京大学、大阪大学、東北大学、京都大学、一橋大学の共同利用・共同研究拠点11拠点とした。

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国立大学における共同利用・共同研究拠点の中間評価結果
  • 国立大学における共同利用・共同研究拠点の中間評価結果
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 文部科学省は平成30年10月30日、国立大学の共同利用・共同研究拠点の中間評価結果(平成30年度実施)を公表した。国立大学の77拠点を対象に中間評価を行った結果、最上位のS評価は東京大学、大阪大学、東北大学、京都大学、一橋大学の共同利用・共同研究拠点11拠点とした。

 共同利用・共同研究拠点制度は、個々の大学の枠を越えて、研究設備や資料・データなどを全国の研究者が共同で利用する体制を整備し、学術研究の基盤強化と新たな学術研究の展開に資することが目的。平成30年4月1日現在、54大学107拠点が共同利用・共同研究拠点に認定されている。このうち、国立大学は27大学72拠点、ネットワーク型拠点は13大学5拠点。

 今回、「科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会」において、国立大学の共同利用・共同研究拠点77拠点を対象に中間評価を実施。「理工学系(大型設備利用型)」「理工学系(共同研究型)」「医学・生物学系(医学系)」「医学・生物学系(生物学系)」「人文・社会科学系」「異分野融合系」の6分野で専門委員会を設置し、書面評価やヒアリング評価を実施したうえで、各拠点の活動状況や成果、研究者コミュニティの意向を踏まえた取組みなどを確認した。

 中間評価では、活動実績に関する評価を拠点間で比較するいわゆる「相対評価」を導入。上位20%を「S」、下位30%を「B」「C」と評定した。中間評価結果によると、S評価は11拠点、A評価は45拠点、B評価は21拠点、C評価は0拠点だった。

 S評価の11拠点を分野別にみると、「理工学系(大型設備利用型)」は3拠点(東京大学宇宙線研究所宇宙線研究拠点、東京大学物性研究所物性科学研究拠点、大阪大学核物理研究センターサブアトミック科学研究拠点)。「理工学系(共同研究型)」は3拠点(東北大学金属材料研究所材料科学共同利用・共同研究拠点、京都大学基礎物理学研究所理論物理学研究拠点、東北大学<中核機関>多元物質科学研究所物質・デバイス領域共同研究拠点<ネットワーク型>)。

 「医学・生物学系(医学系)」は2拠点(東京大学医科学研究所基礎・応用医科学の推進と先端医療の実現を目指した医科学共同研究拠点、大阪大学微生物病研究所微生物病共同研究拠点)。「医学・生物学系(生物学系)」は2拠点(東京大学大気海洋研究所大気海洋研究拠点、京都大学霊長類研究所霊長類学総合研究拠点)。「人文・社会科学系」は1拠点(一橋大学経済研究所「日本および世界経済の高度実証分析」拠点)。「異分野融合系」は0拠点。

 文部科学省では、中間評価結果のほか、各拠点に対する評価コメント、観点ごとの評価、今後の方向性などもWebサイトで公表している。
《奥山直美》

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