学研、2か年計画発表…STEAM本格化や英語塾立上げ

 学研ホールディングスは2018年11月14日、学研グループ中期経営計画「Gakken2020」を発表した。2019年9月期から2020年9月期までの2か年に、学研教室でのSTEAM本格化や英語塾立上げ、教育アライアンスネットワークの構築などに取り組む。

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 学研ホールディングスは2018年11月14日、学研グループ中期経営計画「Gakken2020」を発表した。2019年9月期から2020年9月期までの2か年に、学研教室でのSTEAM本格化や英語塾立上げ、教育アライアンスネットワークの構築などに取り組む。

 学研グループは、2009年10月の持株会社制導入以降、塾事業や介護事業を中心に積極的な投資を行い、「教育」と「医療福祉」の両分野で事業拡大を進めてきた。教育分野では2020年の教育改革など、対処すべき社会課題がある。

 2016年11月に発表した2か年計画「Gakken2018」では、「持続的成長へのテイクオフ」フェーズと位置付け、教育分野ではブランドの再構築によるさらなる成長と収益基盤の盤石化に取り組んできた。その結果、出版を中心とした新規事業の創出・育成や文具事業に課題があるものの、医療福祉分野の事業拡大などにより、売上高・営業利益・営業利益率などの経営目標を達成した。

 中期経営計画「Gakken2020」のスローガンを「次代を拓くグループ力の結集」と定め、市場環境の変化や社会課題に立ち向かう。成長軸の1つである教育分野では、「自ら事業を変革させ新しい学びを牽引」という事業方針のもと、教育サービス事業と教育コンテンツ事業、教育ソリューション事業に取り組む。

 教育サービス事業では、学研教室の教室数を維持・拡大し、英語の教科追加やSTEAM本格化によるコースの強化、英語塾立上げを行う。また、進学塾でのプログラミングや4技能対応英語、アセスメントのコース開発、教育アライアンスネットワーク(NEA)の構築に取り組む。

 教育コンテンツ事業では、学習参考書は英検書シリーズでシェア拡大、児童書は各カテゴリーでトップシェアを目指す。また、オンライン英会話導入先の拡大や東京都英語村の運営強化を行う。

 教育ソリューション事業では、幼児教室における知育・科学・英語分野の拡大や、学校における教科書営業体制の強化に取り組む。

 2020年9月期のセグメント別業績目標は、教育分野で売上高795億円、営業利益27億8,000万円、営業利益率3.5%を計画している。
《工藤めぐみ》

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