大阪府は2018年12月21日、LINEを活用する教育相談の第3期を実施すると発表した。府内の公立・私立すべての中学校、高等学校、支援学校中等部および高等部(政令市立を除く)の生徒が対象。実施期間は2019年1月6日から19日まで。 近年、スマートフォンの普及に伴い、若年層の多くがSNSをコミュニケーションの手段として用いていることから、SNSを活用した相談体制の構築が求められている。大阪府が実施するLINEによる教育相談は、文部科学省の「SNS等を活用した相談体制の構築事業」を活用し、実施するもの。いじめなどの悩みを抱えた子どもへの支援を充実させるため、直接相談しやすい環境として、LINEを活用した教育相談を実施する。 対象となるのは、府内の公立・私立すべての中学校、高等学校、支援学校中等部および高等部(政令市立を除く)に通学する生徒約39万人。2019年1月6日から19日まで、各日午後6時から午後9時まで相談を受け付ける。 相談の際は、LINE@アカウントの登録が必要。7月に配付したLINE相談窓口のQRコードを印字した印刷物や、12月に配付した学校掲示ポスターから登録できる。 LINEによる相談を受け、継続的な対応が必要な場合は教育センター「すこやか教育相談」や「24時間子供SOSダイヤル」など、ほかの相談機関を紹介する。また、緊急事案については、府教育庁関係各課、府子ども家庭センター、大阪府警察本部など関係機関への情報提供などを行い、連携して対応するという。 大阪府教育センターでは、学校での悩みなどについて、電話やメール、FAXでの相談も受け付けている。