Z会らしい教材を追求…ブランド信頼性の鍵は「教材の質の高さ」にあり

 「イード・アワード2018 通信教育」の6つの部において「Z会」が最優秀賞を受賞した。幼小事業部・鈴木貴子氏、中高事業部・中村一貴氏に、多くの親子から支持される教材のこだわりについて聞いた。

教育・受験 小学生
Z会らしい教材を追求…ブランド信頼性の鍵は「教材の質の高さ」にあり
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 教育改革に乗り遅れることなく、良質な教材で自発的に学ばせたい。そう考えて、家庭学習の教材を選ぶ保護者は多いだろう。

 通信教育業界において、長年の実績が光るZ会。「イード・アワード2018 通信教育」において、小学生、中学生、中学生タブレット、中高一貫生、高校生・大学受験生、高校生・大学受験生タブレットの部で多くの最優秀賞を受賞した。

 そこで、教材開発の責任者である幼小事業部の鈴木貴子氏および中高事業部の中村一貴氏に、教材制作にあたってのこだわりや今後の展望について聞いた。

学年特性を踏まえた「教材の質」にこだわる小学生コース



--この度は最優秀賞のご受賞、おめでとうございます。多くの部でのご受賞でしたので、お二方にお集まりいただきました。まず、それぞれ教材制作の際のこだわりを教えてください。

鈴木氏:私が担当する幼小コースは、とりわけ「教材の質」にこだわりをもって作っています。新学習指導要領では、思考力・表現力・判断力・課題解決力等が重視されますが、Z会ではもともと小学生コース開講当時から、教科の知識を身に付けるだけでなく、そういったところも重視してきました。今まで大切にしてきたものを継続しながら、時代に合わせた教材を提供しています。

 またお子さまの学年ごとの特性も考慮しています。たとえば、1~2年生では机の上で勉強するだけでなく、実際に体験する「けいけん」という教材があります。Webページ「けいけんクラブ」で、教材の中身を一部公開していますのでぜひ見てみてください。知的好奇心を刺激して興味・関心を広げ、実物に触れることで不思議に思ったことをさらに探究していこうという気持ちを育んでいくような内容です。実際にやってみるとうまくいかないこともありますが、どうやったらうまくいくのか、自分で考える姿勢が育まれます。

Z会・幼小事業部の鈴木貴子氏

 一例を紹介すると「マヨネーズを作ってみましょう」というテーマで、ふだん買うものを自分で作ってみる課題があります。レシピは教材で提供していますが、ご家庭によって使っている道具や材料が違いますから、少しずつ微調整していただかないとうまくいかないこともあります。そのうまくいかないことも大きな学びになります。「けいけん」では、楽しみながら、やってみたいという気持ちを引き出していくことを重視しています。

 3年生以上は自分ひとりで勉強していけるようにしていく時期ですから、問題自体の質と、学習に向かう姿勢づくりにこだわっています。サクサク解ける問題だけではなく、1問1問じっくり考えさせる問題を提供しています。

知識や意見の「アウトプット」にこだわる中高コース



中村氏:中高コースは入試対策に向けた日々の学習が基本です。ただ、その中でどのコースでも共通して行うのが、理解したことを最終的にアウトプットして答案にまとめ、その添削指導を受けてリフレクションするというプロセスです。学習の最後のアウトプットを重視しているという点が、Z会の特徴だと思っています。

 知識理解というインプットの部分は、iPadを利用するなどデジタルで提供したり、映像講座があったりと、時代の流れに合わせて工夫しています。一方、アウトプット、つまり「書く」ことは、知識の定着と確認を図り、実際に他者に伝えるスキルを身につけるために重要な部分ですので、こだわりをもって続けています。書いてアウトプットすることは、来たる大学入試改革や教育改革においても大事になると考えています。

Z会エントランスに並ぶ「イード・アワード2018通信教育」受賞トロフィー

教材の質、細やかなアドバイスや情報提供が保護者の支持の鍵



--保護者に支持されている理由は、どこにあるとお考えですか。

鈴木氏:1~2年生は、保護者の方とお子さまが一緒に取り組んでほしいという思いから、「けいけん」学習の教材には、どのように子どもたちと取り組めば良いかといったアドバイスも掲載しています。国語や算数などの各教科の教材では保護者の方に丸付けをしていただきますが、どのように声かけをすれば子どもが理解しやすいのかといったことも掲載しています。保護者目線で使いやすい教材と感じてくださる方は多いです。

中村氏:中高コースも、保護者の方にご評価いただいているのは、何より品質への信頼感が大きいと思います。加えて、教育や受験に関する情報収集のお手伝いができるように、年に3回「ゼットキューブ」という会員誌を発行するなどして、教育改革に合わせた正しい最新情報の発信も行っています。また、iPadを利用して学習する「iPadスタイル」を受講されている方には、保護者専用のアプリがあり、スマートフォンでお子さまの学習状況をご確認いただけるようにしています。

学年特性に合わせた、さまざまな入会タイミング



--どのタイミングで入会される方が多いのでしょうか。

鈴木氏:小学生コースでは、小学校入学時や進級時の春先が多いですが、もちろん途中からお入りいただく方もいらっしゃいます。たとえば1学期が終わってしまうタイミングでも、夏休みに前学期の復習ができるように教材を工夫していますから、じっくり復習をして2学期を迎えることができます。

--小学校入学時は、保護者の方々も不安を抱えていらっしゃると思います。自然に小学校の勉強になじむためには、どのタイミングで入会すると良いでしょうか。

鈴木氏:幼児コースの年長では「小学校準備プログラム」を用意しています。そのタイミングでのご入会がもっともおすすめです。たとえば3月号教材は、入学準備をテーマに制作しており「トイレに行きたくなったらどうする?」「通学路を歩くときに何に気を付けるべき?」といった、実際の小学校生活に即した内容に仕立てています。小学生コース小1も、本当の基本から学べるカリキュラムになっていますから、4月から始めていただいても、もちろん大丈夫です。

Z会・中高事業部の中村一貴氏

--中高コースもやはり入学・進学に合わせた入会が多いでしょうか。

中村氏:たしかに春先もありますが、受験学年では入試に向けたアクションを起こすタイミングでのご入会も多いです。たとえば夏に受けた大学入試の模擬試験の結果が9月ごろに返ってきて、志望校の変更に合わせて入会したり、それまで対策していなかった科目を追加で受講したりといった動きもあります。

--時期に応じて、対策のとれるコースを用意していらっしゃるのでしょうか。

中村氏:はい、通年のカリキュラムとは別にスポットで受講できる短期コースも、春・夏・直前期に用意しており、入試直前の最後の仕上げなどに有効です。また「スタートは遅れたけれど、さかのぼって3月号から学習したい」というご相談にも対応し、教材を提供しています。

新しい教育にも対応…小学1年からプログラミング的思考を育む



--2020年の教育改革も目前に迫ってきました。2019年4月からは「プログラミング学習 Z-pro」を展開されるそうですね。

鈴木氏:はい、小学1~2年生向けにソニー・グローバルエデュケーションと共同で作り上げた教材で、タブレットやパソコンで楽しみながらプログラミング的思考を学ぶ講座です。新学習指導要領での、プログラミング的思考を伸ばすという指針を受け、「Z-pro」では「論理的思考力」「問題解決力」「創造力」の3つの力を鍛え、プログラミング的思考を伸ばす教材を提供します。

 コードを入力したり、プログラミング言語を学んだりするわけではなく、与えられた課題に対して、どういう手順でこなしていけば良いかを考えることで、プログラミング的思考を養います。たとえば「アイスクリームをつくろう」という課題では、お客さまの注文に合わせて、どのような手順を踏めば正しく作ることができるのかを考えます。楽しくプログラミング思考の土台が築けます。

インタビューに応じる幼小事業部の鈴木氏と中高事業部の中村氏

 文部科学省の指針では、プログラミング的思考を教科の中で学んでいくとされていますので、3年生以上は、算数、理科、国語、社会といった各教科のなかでプログラミング的思考を扱っていきます。

つきつめて考える習慣と「読み書き」の基本を大切に



--来たる教育改革に向けて、子どもたちや保護者の方にアドバイスをお願いします。

鈴木氏:これからは知識を覚えるだけではなく、覚えた知識をどれだけ活用できるかが求められるようになります。そのためにも、比較的時間のある小学生時代に自分でいろいろなことに興味をもち、つきつめて考える経験を積むと良いと思います。

中村氏:先日、2021年から始まる大学入学共通テストの試行調査の2回目が行われましたが、文章を読んで理解して解く問題が、従来のセンター試験よりも増えていました。試験という側面だけでなく、社会に出てから基盤になる力としての読み書きの重要性はより大きくなると思います。低学年から、読み書きの基本は今まで以上にしっかり取り組むと良いのではないかと考えています。

鈴木氏:ここ数年気になっているのは、国際的に見て日本の子どもは「自己肯定感が低い」ことです。保護者の方は、できないことばかりを指摘するのではなく、低学年のうちは特に、できたところを褒めることで自己肯定感を育むことが大事だと思います。そうすることで、学習に取り組む姿勢にも効果があると考えています。

教育改革に合わせてブラッシュアップ…新コース開講を予定



--小学生コース、中高コースの今後の展開を教えてください。

鈴木氏:小学生コースでは、英語が2020年度から小学校で必修教科になることを受けて、英語教材もブラッシュアップしています。身近なテーマで英語の世界に引き込み、実際に使える表現を学んでいけるようにしています。

 また、冒頭にもお話したとおり、今まで以上に思考力が重視されますので、小学1~2年生向けに、教科の枠を超えた思考力を養える「みらい思考力ワーク」を2019年4月から提供します。身に付けたい思考力として、具体的に「論理的判断力」「情報整理力」「試行錯誤力」「連想力」「注意力」「推理力」の6つを設定し、これらを伸ばせる問題を提供します。

インタビューに応じてくれた幼小事業部の鈴木氏と中高事業部の中村氏

中村氏:2021年1月に大学入試共通テストが開始され、中学校、続いて高校と学習指導要領も改訂されますので、それに合わせた教材の更新が中高コースのポイントになります。スケジュールに沿えば、大学入試が先に新しく変わることになりますので、新高1生は先駆けて入試に向けて対応していかなくてはいけません。

 Z会らしさをふまえて、家庭学習や学校教育の変化に合わせてカリキュラムや教材をブラッシュアップしていきます。弊社はこれまでも大学入試合格実績を積み上げてきました。入試のシステムが変わってもしっかりと結果を出せるように、変化を先取りした教材を提供していくことが課題です。

 そのための目下のテーマは「教育におけるICTの活用」です。より効率的に、より信頼される「Z会らしい教材」を提供できるよう、現在試行錯誤しているところです。

--今後も注目しております。本日はありがとうございました。

 創業時から子どもたちの学習に寄り添い、実績を重ねているZ会。そのブランド力は強い。培ってきた教育手法に、新しいものをさらに取り入れていくことで、これからも多くの信頼を獲得し続けていくのだろう。教育改革に向け、どのようなイノベーションを起こしてくれるのか、楽しみだ。
《渡邊淳子》

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