幼児期の「がんばる力」がその後の学習態度などに影響

 幼児期に「がんばる力」が高い子どもほど、小学校低学年で「勉強していてわからないときに、自分で考え、解決しようとする」「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」という傾向がみられることが、ベネッセの調査結果より明らかになった。

生活・健康 小学生
幼児期に必要な学習準備に関する3つの軸
  • 幼児期に必要な学習準備に関する3つの軸
  • 幼児期の「がんばる力」が高い子どもほど、小学校低学年で「勉強していてわからないときに、自分で考え、解決しようとする」「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」という傾向がみられた
  • 年長児の「がんばる力」と小1での学習態度
  • 小学校低学年で学習態度や「がんばる力」が身についていると小学4 年生での言葉のスキルや思考力が高くなる
  • 小1の学習態度と小4での学習態度
  • 親の関わりでは、子どもの意欲を大切にする態度や思考の促しが幼児期から児童期にかけての「がんばる力」に影響している
  • 年少児の親の関わりと年長児での学習態度/年長児の学習態度と親の就労の有無、就園状況
 幼児期に「がんばる力」が高い子どもほど、小学校低学年で「勉強していてわからないときに、自分で考え、解決しようとする」「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」という傾向がみられることが、ベネッセの調査結果より明らかになった。

 「幼児期から小学4年生の家庭教育調査・縦断調査」は、3歳児から小学4年生までの7年間、同じ子どものようすや保護者の意識の変化を追い、幼児期から児童期にかけての子どもの育ちや保護者の関わりを明らかにすることが目的。ベネッセコーポレーションの社内シンクタンクであるベネッセ教育総合研究所が、子どもを持つ保護者402人を対象に2012年1月から2018年3月にかけて毎年実施している。

 幼児期に「物事をあきらめずに挑戦する」といった「がんばる力」が高い子どもほど、小学校低学年で「勉強していてわからないときに、自分で考え、解決しようとする」「大人に言われなくても自分から進んで勉強する」という傾向がみられた。

 さらに、小学校低学年で学習態度や「がんばる力」が身に付いていると、小学校4年生で「ノートを整理して書いている」「自分の言葉で順序をたてて、相手にわかるように話せる」など、言葉のスキルや思考力の高さにつながることもわかった。

 幼児期から児童期の「がんばる力」には、年少児期に子どもの意欲を大切にすることや、思考の促しといった親の養育態度が影響していた。それは親の就労の有無や子どもが幼稚園・保育園出身であるかによる違いは見られなかったという。

 調査を監修した東京大学大学院教授の秋田喜代美氏は、「この調査結果の表面的な言葉『がんばる力』『意欲を大切にする態度や思考の促し』は具体的にどのような状況や文脈で生まれているかを考える」ことが大切だと指摘。幼児期のがんばる力は、「子ども自らが夢中になって取り組み、うまくいかない時にも工夫して取り組もうとすることができる遊びや学びの環境や活動から始まる」とコメントしている。

 「がんばる力」は児童期以降でも身に付くことが先行研究により明らかにされていることから、ベネッセ教育総合研究所は今後、小学校入学以降の育ちについても詳しく見ていく予定だという。
《外岡紘代》

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