科目別QS世界大学ランキング2019、日本はアジア4位へ下降

 世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は2019年2月27日、科目別QS世界大学ランキングを発表した。日本は中国や香港に抜かれ、前年度アジア2位から4位へ順位を落とした。

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科目別QS世界大学ランキング2019:トップ20学部 (c) TopUniversities.com
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 世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は2019年2月27日、科目別QS世界大学ランキングを発表した。日本は中国や香港に抜かれ、前年度アジア2位から4位へ順位を落とした。

 科目別QS世界大学ランキング2019は、世界の学術コミュニティからどの程度高く評価されているのかという「学術関係者からの評判」と、雇用主はどの程度その大学の卒業生を高く評価しているのかという「雇用主からの評判」、教授陣の論文の影響力を示す「論文の引用」、学者・研究者の生産性と影響力を示す「H指数」の4つの指標を採用している。

 トップ20位入りした学部数は、「アメリカ」が410ともっとも多く、2位「イギリス」196、3位「オーストラリア」68、4位「カナダ」49、5位「スイス」38、6位「シンガポール」37、7位「オランダ」28、8位「中国」22、9位「香港」21、10位「日本」20。前年度(2018年度)アジア2位だった日本は、中国や香港に抜かれ、アジア4位へ順位を落とした。

 日本は、48大学・395科目がトップ100位にランクイン。2019年は126科目がランクダウンし、71科目がランクアップした。日本の大学が科目別トップ10位に入ったのは、東京大学の現代語学(Modern Languages)の8位と、東京大学の物理学・天文学(Physics & Astronomy)の10位、東京医科歯科大学の歯科学(Dentistry)の10位の3科目。

 東京大学は48科目中40科目がトップ100位にランクインしたものの、25科目が前年よりランクダウン。ランクアップしたのは7科目のみだった。

 QSは、世界大学ランキング(QS World University Rankings)を2004年から毎年発表している。2018年度は、科目別世界大学ランキングで3,700万件以上、世界大学ランキングでは7,300万件以上のアクセスがあったという。科目別世界大学ランキングのほかにも、地域別大学ランキング、留学先都市ランキング、学部別ランキング、高等教育システムランキング、卒業生の就職力ランキングも発表している。

◆科目別QS世界大学ランキング2019:トップ20学部
1位「アメリカ」410
2位「イギリス」196
3位「オーストラリア」68
4位「カナダ」49
5位「スイス」38
6位「シンガポール」37
7位「オランダ」28
8位「中国」22
9位「香港」21
10位「日本」20
《工藤めぐみ》

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