VEXロボティクスは、子どもにSTEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学)への興味を早い時期から持たせ、好奇心を刺激して学習スキルを身に付けさせる教材。昨シーズン(2017年5月1日から2018年4月30日まで)は、56か国で1,923回ものVEXロボティクスを活用したイベント(大会、練習大会、ワークショップなど)が開催された。競技は、小学4年生から中学2年生を対象にした「VEX IQ チャレンジ」、小学6年生から高校3年生を対象にした「VEXロボティクスコンペティション」、大学生を対象にした「VEX U」の3つにわかれて行われる。
VEXロボティクスの競技大会は、毎年4月末に行われる世界大会に向けて、各地域でリーグや予選大会が繰り広げられている。今回行われるジャパンカップはこうした通常の本戦とは異なる、同世代のチームとの国際交流の場を設けることをおもな目的としたVEX公認の「シグネチャーイベント」。シグネチャーイベントはほかにも米国、中国、コロンビア、メキシコで開催されており、それぞれ地域の特徴をもった競技大会として特別に登録されているという。日本においてシグネチャーイベントが開催されるのは初めてのこと。今回は、小学4年生から中学2年生を対象とした「VEX IQ チャレンジ」が行われる。
VEXロボティクスの競技では、毎年5月1日に世界同時で新しい競技テーマが発表され、コンペティションイヤー(=競技シーズン)が始まる。競技フィールドは毎年同じものが使用され、新しい競技に使用されるゲームのエレメントのみが毎年変更になるという。7シーズン目となる今シーズンの「VEX IQ チャレンジ」の競技テーマは「NEXT LEVEL」。ハブと呼ばれる17個のゲームエレメントを、競技フィールドの端に設置された枠内に運んだり、積み上げたりすることでポイントを競う。点数に差が開きにくいが、ロボットの性能やプログラミング技術が要求される見応えのある競技内容となっている。