東京都教委、文化部活動方針を策定…休養日は運動部と同じ週2日以上

 東京都教育委員会は2019年3月7日、「文化部活動の在り方に関する方針」を公表した。運動部活動の方針と同様に、平日の活動時間は長くとも2時間程度、学期中の休養日は週あたり2日以上とすることなどが明記されている。

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  • 東京都「文化部活動の在り方に関する方針」の策定について(概要)
 東京都教育委員会は2019年3月7日、「文化部活動の在り方に関する方針」を公表した。運動部活動の方針と同様に、平日の活動時間は長くとも2時間程度、学期中の休養日は週あたり2日以上とすることなどが明記されている。

 東京都教育委員会は2018年4月、スポーツ庁が2018年3月に示した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に基づき、「運動部活動の在り方に関する方針」を策定(2018年8月改訂)。3月7日公表の「文化部活動の在り方に関する方針」は、2018年12月に文化庁が示した「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に基づいた方針となっている。

 おもな対象は、都立中学校と都立高等学校(中等教育学校前期課程・後期課程および特別支援学校中等部・高等部を含む)における文化部活動。適切な休養日などの設定については、運動部活動の方針と同様に、「学期中は、週あたり2日以上」と記載された。また、平日は少なくとも1日、週休日は少なくとも1日を休養日とし、休養日が確保できなかった場合はほかの日に振り替える。

 長期休業中の休養日も学期中に準じた扱いとなる。あわせて、生徒が十分な休養を取り、文化部活動以外の多様な活動を行うことができるよう、ある程度長期の休養期間(オフシーズン)を設けることが明記された。

 1日の活動期間は、長くとも学期中の平日で2時間程度、週休日(祝日などを含む)や長期休業中は3時間程度。できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行うよう求めている。

 そのほか、生徒のニーズを踏まえた環境整備として、少子化に伴い、単一の学校では特定の分野の文化部活動を設けることができない場合に、複数校の生徒が拠点校の部活動に参加するなど、合同部活動等の取組みを推進することなどが盛り込まれた。

 学校は原則として、「文化部活動の在り方に関する方針」にのっとり、持続可能な文化部活動の在り方について検討し、速やかに改善に取り組む。年間の活動計画(活動日、休養日、参加予定大会日程など)および毎月の活動計画・活動実績(活動日時・場所、休養日、大会参加日など)を作成し、学校Webサイトへの掲載などにより公表する。

 都教育委員会は、方針に基づく文化部活動の改善状況について、定期的にフォローアップを実施。部活動指導員の拡充や「部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の作成・周知などに取り組む。
《黄金崎綾乃》

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