2020年度の就活、採用選考は6/1以降スタート…五輪影響にも配慮を

 文部科学省は2019年3月25日、就職問題懇談会が定めた「2020年度就職問題懇談会申合せ」をWebサイトに掲載した。2020年度大学、短期大学および高等専門学校の卒業・修了予定者の採用選考活動は卒業・修了年度の6月1日以降に開始となる旨などが、各大学・企業に通知された。

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文部科学省「2020年度大学、短期大学および高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について(申合せ)」
  • 文部科学省「2020年度大学、短期大学および高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について(申合せ)」
  • 就職問題懇談会による「2020年度大学、短期大学および高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について(申合せ)」の一部
 文部科学省は2019年3月25日、就職問題懇談会が定めた「2020年度就職問題懇談会申合せ」をWebサイトに掲載した。2020年度大学、短期大学および高等専門学校の卒業・修了予定者の採用選考活動は卒業・修了年度の6月1日以降に開始となる旨などが、各大学・企業に通知された。

 就職問題懇談会は、国公私立の大学などの代表者から構成される組織。「2020年度就職問題懇談会申合せ」とは、2020年度卒業・修了予定者の就職活動の秩序を維持し、正常な学校教育と学生の学修環境を確保するとともに、学生が自己の能力や適性に応じて適切に職業を選択できるようにするため、大学などが取り組むべき内容をまとめたもの。

 申合せでは、就職・採用活動の日程について、広報活動開始を卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降採用選考活動開始を卒業・修了年度の6月1日以降正式な内定日を卒業・修了年度の10月1日以降と策定。あわせて、採用選考活動開始前に早期の採用の内々定を出すことも学生の学修環境に強い影響を及ぼすため、実施しないよう記している。各大学などは日程を遵守するとともに、企業などに対して遵守を要請する。

 日程を含めた現行の枠組みは4年連続で維持されており、学生・大学・企業の間でおおむね共有されていることや、無用な混乱を避けるためにも2020年度もこれらを維持する考え。就職問題懇談会は企業などへ要請する事項を整理し、就職活動の秩序維持について経済団体などに対し要請を行う。

 大学などに向けた通知では、就職・採用活動の円滑な実施、就職・採用活動スケジュールに関する留意事項、就職・採用活動の公平・公正の確保について、具体的取組みを掲載。卒業・修了前年度3月1日より前は、学内・外で企業などが実施する「企業説明会」に対して会場提供や協力を行わないこと、学校推薦は卒業・修了年度の6月1日以降と徹底すること、正式内定日は卒業・修了年度の10月1日以降である旨を学生に徹底することなどが明記されている。

 企業などに向けた通知では、学生の学業への配慮、職業の選択の自由を妨げる行為等の抑制、公平・公正な採用の徹底、インターンシップの適切な実施、学生の学修成果や学業への取組みを適切に評価することなどを要請した。

 特に、2020年度は東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されているため、面接や試験の実施に際して、地方の学生が宿泊施設を手配する際に困難が伴うこと、面接や試験の予定日が学生ボランティアの研修日程などと重複する可能性などが懸念される。企業に対して、学生個々の事情に十分配慮して、採用選考に柔軟な対応を行うことを求めた。
《黄金崎綾乃》

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