STEAM教育、親の認知度は20%…子に望む学歴に相関

 STEAM教育について知っている保護者ほど、子どもに高学歴を望む傾向にあることが、学研教育総合研究所が発表した小学生の日常生活・学習・自由研究等に関する調査の結果より明らかになった。

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保護者のSTEAM教育に対する意識×子どもに期待する学歴
  • 保護者のSTEAM教育に対する意識×子どもに期待する学歴
  • 保護者のSTEAM教育の認知度
  • 保護者のSTEAM教育に対する意識×子どもに期待するプログラミング学習
  • 保護者のSTEAM教育に対する意識×デジタル学習への積極性
  • 保護者のSTEAM教育に対する意識×子どもの通信機器所有状況
 STEAM教育について知っている保護者ほど、子どもに高学歴を望む傾向にあることが、学研教育総合研究所が発表した小学生の日常生活・学習・自由研究等に関する調査の結果より明らかになった。

 小学生白書Web版「小学生の日常生活・学習・自由研究等に関する調査」は、日本全国の小学生(1~6年生)の子どもをもつ保護者1,200人を対象に実施した。調査時期は2018年9月6日~9月11日。文部科学省が2018年6月に提言した「Society 5.0 に向けた人材育成」の中でSTEAM教育の必要性について言及したことを受けて、STEAM教育についてクロス集計した。

 なお、STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の5つの分野に重点をおいた教育のこと。

 STEAM(あるいはSTEM)教育について知っているか聞いたところ、「知っている」5.8%、「言葉を聞いたことがある」13.8%、「知らない」80.3%。知らない保護者が8割を超えたことから、保護者にとってはまだ馴染みのない言葉であることが明らかになった。

 保護者のSTEAM教育の認知度と保護者が希望する子どもの最終学歴とクロス集計したところ、大学院を望んでいる割合は、「STEAM教育を知っている」30.00%、「言葉を聞いたことはある」13.25%、「知らない」5.29%。STEAM教育を知っている保護者ほど子どもに大学院教育まで望んでいる割合が高い傾向にあった。

 また、保護者が子どもに期待するプログラミング教育とのクロス集計では、STEAM教育を知っている保護者ほど、「将来の職業に向けた言語を扱うところまで」「プログラムを継続して学ぶところまで」といったレベルまで望む割合が高く、子どもにプログラミングをより深く学んでほしいと考える傾向にあった。

 さらに、STEAM教育を知っている保護者ほど、子どもに通信機器(デジタル機器)を利用した学習をさせたいと思う傾向や、子ども専用で自由に使える通信機器(ゲーム機は含まず)を与える傾向にあることがわかった。
《工藤めぐみ》

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