朝食欠く子ども・若者が増加傾向…食育白書

 農林水産省は2019年6月4日、「2018年度食育白書」を公表した。朝食を欠食する子どもが目標値0%に対し、小学6年生5.5%、中学3年生8.0%、朝食を欠食する若い世代が目標値15%以下に対し、現状値26.9%などの実態を示し、食育推進施策の取組みなどを紹介している。

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 農林水産省は2019年6月4日、「2018年度食育白書」を公表した。朝食を欠食する子どもが目標値0%に対し、小学6年生5.5%、中学3年生8.0%、朝食を欠食する若い世代が目標値15%以下に対し、現状値26.9%などの実態を示し、食育推進施策の取組みなどを紹介している。

 平成30年度(2018年度)食育白書は、6月4日に国会提出案件として閣議決定された。「食育推進施策をめぐる状況」「食育推進施策の具体的取組」「食育推進施策の目標と現状に関する評価」の3部で構成している。

 朝食を欠食する子どもは、近年増加傾向にあり、2018年度は小学6年生が前年度比0.9ポイント増の5.5%、中学3年生が前年度比1.2ポイント増の8.0%。政府は2020年度までに朝食を食べない子どもを0%にするという食育推進施策の目標値を掲げているが、現状値とは隔たりがある。

 過去の調査によると、小中学生が朝食を食べない理由は「食べる時間がない」「食欲がない」の順に多いほか、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていない」という小中学生ほど、朝食欠食率が高い傾向にある。食育白書では、「子どものうちに健全な食生活を確立することは、生涯にわたり健全な心身を培い、豊かな人間性を育んでいく基礎。朝食を毎日食べることは、基本的な生活習慣を身に付ける観点から非常に重要」と、朝食の大切さを訴えている。

 また、20歳代や30歳代の若い世代は、食に関する知識や意識、実践状況などで課題が多く、朝食の欠食率も26.9%と高い割合を示している。政府は、朝食を欠食する若い世代の割合を2020年度までに15%以下との目標を設けており、これから親になる世代でもある若い世代が、食に関する知識や取組みを次世代に伝えてつなげていけるよう、食育を推進したい考え。

 食育白書では、地域の協力を得て学校で開催する大阪府の子ども食堂「朝ごはんやさん」、大学生の食生活の自立をサポートする生活協同組合連合会大学生協事業連合の取組みなど、具体的な事例も多数取り上げている。

 農林水産省のWebサイトでは、「平成30年度(2018年度)食育白書」の全文や概要をPDF形式で公表している。食育推進施策の普及、国民の健全な食生活の実現、食に関する理解の向上に寄与することを目的に一定の基準を満たした希望者に出版許可も行っている。
《奥山直美》

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