初の大規模な学生調査実施へ、大学教育を可視化…文科省

 文部科学省は、学生から見た大学教育の姿を可視化するため、初の試みとなる大規模な調査を国立教育政策研究所と共同で実施する。2019年度は一部の大学で試行調査する。集計結果は原則として大学・学部ごとに公表し、高校生の進路選択、大学教育の改善などに生かされる。

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学生調査のイメージ
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  • 学生調査の学生向けチラシ(イメージ)
  • 学生調査の質問項目(イメージ)
 文部科学省は、学生から見た大学教育の姿を可視化するため、初の試みとなる大規模な調査を国立教育政策研究所と共同で実施する。2019年度は一部の大学で試行調査する。集計結果は原則として大学・学部ごとに公表し、高校生の進路選択、大学教育の改善などに生かされる。

 2019年6月13日開催の第148回大学分科会、5月30日開催の第5回教学マネジメント特別委員会において資料を公表し、学生調査実施の考えを明らかにした。

 大学教育に対する国民の満足度が低く、社会に対する発信も不十分との考えから、全大学の学部生を対象に在学中の学びの実態、身に付けた力、学習経験などの状況を網羅的に把握する全国的な学生調査を実施。集計結果は、社会が理解しやすいよう、原則として大学・学部ごとに公表する。

 文部科学省による実施イメージによると、調査対象は学部3年生(6年課程は4年生)。スマートフォンなどによるWebのアンケート調査とする。調査項目は「大学での授業や経験」「学習時間」「大学で受けた授業形態」「大学教育で身に付けた知識や能力」の大問5問。10程度で回答可能な分量を想定している。2019年度は、11月から12月をめどに一部の大学で試行調査を実施する。

 調査結果は学生にフィードバックするほか、各大学には結果を踏まえた教育内容の改善、学修者本位の教育への転換を求める。また、学生の目線から大学教育の実態を把握することで、今後の政策立案のエビデンスとしても活用していく。大学進学希望者や保護者は、学生目線の情報を踏まえた進路選択が可能になる。

 2018年11月の中央教育審議会による答申「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」では、学修者本位の教育への転換、大学教育の質に関する情報の把握・公表の重要性を指摘。全国的な学生調査や大学調査を通じて整理し、比較できるよう一覧にして公表すべきと提言している。
《奥山直美》

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