司法試験、法科大学院在学中の受験が可能に…2023年より

 文部科学省は2019年6月25日、Webサイトに法科大学院や司法試験を改革する改正法の概要、条文、新旧対照表を掲載した。大学法学部と法科大学院を最短5年で修了できる「法曹コース」が認められ、2023年からは法科大学院在学中に司法試験が受験できるようになる。

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「法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律等の一部を改正する法律」の概要
  • 「法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律等の一部を改正する法律」の概要
  • 「法曹コース」の学生を対象とする特別選抜の導入に伴う法科大学院入学者選抜の全体イメージ
 文部科学省は2019年6月25日、Webサイトに法科大学院や司法試験を改革する改正法の概要、条文、新旧対照表を掲載した。大学法学部と法科大学院を最短5年で修了できる「法曹コース」が認められ、2023年からは法科大学院在学中に司法試験が受験できるようになる。

 「法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律等の一部を改正する法律」は6月19日、参議院本会議において賛成多数で可決、成立した。

 同法では、法科大学院を設置する大学が、法科大学院教育との円滑な接続を図るための法曹コース(連携法曹基礎課程)を置こうとする大学と「法曹養成連携協定」を締結し、文部科学大臣が認定する制度を創設。法学部が自校や他校の法科大学院と連携して体系的・一貫的な教育課程を編成し、学部段階から効果的な教育を行う「法曹コース」の開設を認める。

 法学未修者や社会人、早期卒業・飛び入学で入学しようとする者に対し、入学者選抜における配慮義務も規定。法曹コースと法科大学院の接続により、最短5年の一貫教育が可能となる。施行日は2020年4月1日。

 また、司法試験の受験資格についても緩和。2023年から法科大学院課程に在学する学生であっても、所定の単位を修得し、1年以内に修了見込みの者は司法試験が受験できるようになる。
《奥山直美》

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