ハンドルロック「一発二錠」ケース破損時は自転車の使用中止を

 経済産業省は2019年6月24日、ブリヂストンサイクルおよびヤマハ発動機が製造したハンドルロック「一発二錠」を搭載した自転車・電動アシスト自転車において、ハンドルロックケースの破損による転倒事故が発生していると公表。無償点検・改修のリコール情報を発表した。

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リコール該当製品:ハンドルロック「一発二錠」について
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  • ハンドルロックのケースの破損の例
  • 事故情報について
 経済産業省および消費者庁は2019年6月24日、ブリヂストンサイクルおよびヤマハ発動機が製造したハンドルロック「一発二錠」を搭載した自転車・電動アシスト自転車において、ハンドルロックケースの破損などが原因の転倒事故が発生していると公表。無償点検・改修のリコール情報を発表した。

 対象製品は、ブリヂストンサイクルおよびヤマハ発動機が2003年(平成15年)9月から2015年(平成27年)5月までに製造したハンドルロック「一発二錠」を搭載した自転車および電動アシスト自転車。ハンドルロックの表示窓部のラベルの色が「黒色」のものが、今回のリコール該当製品となる。

 「一発二錠」とは、ハンドルロック(前錠)と後輪錠(サークロック)を組み合わせた錠前システムで、後輪錠(サークロック)の施錠・開錠と連動してハンドルロック(前錠)も施錠・開錠する機構。異常な強い力が加わると、内部の部品が破損しないようにケースの表示部分が割れて異常を知らせる構造になっている。

 「一発二錠」を搭載した自転車・電動アシスト自転車を使用する場合は、「ケースの表示部分が割れていないか」また「後輪錠を操作した際、ハンドルロック表示窓部が施錠時に『赤』、開錠時に『青』を確実に表示するか」の2点を確認してほしいとしている。また、開錠時、ハンドルの動きにひっかかりがないかも確認し、異常が確認された場合はすぐに自転車の使用を中止するよう呼びかけている。ケースの破損だからと思い、乗り続けていると重大な事故につながる危険があるという。

 当該製品に関する事故情報については、2019年6月18日時点で6件の重大製品事故の報告(うち3件は調査中)が寄せられている。リコールの対象台数は、ブリヂストンサイクルが316万4,913台、ヤマハ発動機27万台。当該製品に関しては、無償点検・改修を実施する。ブリヂストンサイクルおよびヤマハ発動機の専用コールセンターおよびWebサイトの専用窓口で受け付けている。

 リコール情報は、ブリヂストンサイクルおよびヤマハ発動機のWebサイトのほか、経済産業省Webサイト、消費者庁のリコール情報サイトに掲載されている。
《畑山望》

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