急な病気やけがに「埼玉県AI救急相談」本格運用を開始

 埼玉県は2019年7月19日より、チャット形式で気軽に相談できる「埼玉県AI救急相談」の本格運用を開始した。急な病気やけがの際に、家庭での対処方法や医療機関への受診の必要性について、相談することができる。

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 埼玉県は2019年7月19日より、チャット形式で気軽に相談できる「埼玉県AI救急相談」の本格運用を開始した。急な病気やけがの際に、家庭での対処方法や医療機関への受診の必要性について、相談することができる。

 埼玉県では、急な病気やけがの際に、家庭での対処方法や医療機関への受診の必要性について、看護師が電話で相談に応じる埼玉県救急電話相談を24時間体制で実施している。このたび、救急電話相談に加えて、AIを活用した救急相談「埼玉県AI救急相談」を導入。2019年4月19日から5月31日の試験運用期間を経て、7月19日から本格運用を開始した。

 AI救急相談は、スマートフォンやパソコンから利用可能。利用者がチャット形式のフリー入力で相談した内容をもとに、可能性のある症状を案内する。利用者が選択した症状について、「今すぐ救急車を呼びましょう」や「現時点では医療機関に行く必要は無いでしょう」といった緊急度も判定。症状によっては、家庭での対処法について助言するという。

 ただし、相談結果で表示される内容は、あくまでアドバイス。検査や医師の診断によるものではないため、自己の責任において医療機関の受診や救急車の利用を判断すること。スマートフォンを利用していれば、チャット画面から埼玉県救急電話相談(#7119)や119番への電話が可能。また、チャットでの相談内容を埼玉県救急電話相談の相談員に引き継ぐこともできる。

 本格運用にあたっては、試験運用の結果を踏まえ、より使い勝手の良いサービスとなるよう改良。「1つ前の質問に戻る」機能を追加し、タイムアウトとなる設定時間を延長した。また、AIのチューニングとして、医師の監修下で、チャット形式のフリー入力にAIが対応できなかった事例をチェックし、改良したという。

 なお、「埼玉県AI救急相談」への相談自体は無料で利用できるが、インターネット回線の利用料や救急電話相談などへ連絡する際に発生する通話料は、利用者の負担となる。毎月第4日曜日の夜間(翌月曜日の午前3時30分から午前7時まで)は定期メンテナンスを実施。相談したい場合は、救急電話相談を利用すること。
《黄金崎綾乃》

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