児童虐待、過去最多15万9,850件…28年連続で増加

 厚生労働省は2019年8月1日、全国の児童相談所で2018年度中に対応した児童虐待相談件数(速報値)が15万9,850件と、過去最多を更新したことを明らかにした。虐待内容では「心理的虐待」、相談経路は「警察等」がもっとも多く、いずれも半数を占めている。

生活・健康 その他
児童虐待による死亡事例の推移(児童数)
  • 児童虐待による死亡事例の推移(児童数)
  • 児童相談所での児童虐待相談対応件数とその推移
  • 児童相談所での虐待相談の内容別件数の推移
  • 児童相談所での虐待相談の経路別件数の推移
 厚生労働省は2019年8月1日、全国の児童相談所で2018年度中に対応した児童虐待相談件数(速報値)が15万9,850件と、過去最多を更新したことを明らかにした。虐待内容では「心理的虐待」、相談経路は「警察等」がもっとも多く、いずれも半数を占めている。

 2018年度中に全国212か所の児童相談所が、児童虐待相談として対応した件数は、前年度(2017年度)より2万6,072件多い15万9,850件(速報値)。1990年度の集計開始以来、28年連続で過去最多を更新した。

 増加のおもな要因は、心理的虐待にかかわる相談対応件数と警察等からの通告が増えていること。心理的虐待が増加した背景には、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(面前DV)について、警察からの通告が増えたことがあるという。

 虐待相談の内容別にみると、「心理的虐待」は前年度比1万6,192件増の8万8,389件ともっとも多く、全体の55.3%にのぼる。このほか、「身体的虐待」4万256件(25.2%)、「ネグレクト」2万9,474件(18.4%)、「性的虐待」1,731件(1.1%)。虐待相談の経路別では、「警察等」が前年度比1万3,095件増の7万9,150件と、全体の50%を占めている。ついで、「近隣知人」2万1,449件(13%)など。

 2017年4月1日から2018年3月31日までの期間に発生または表面化した子どもの虐待死事例のうち、心中以外の虐待死は50例52人。子どもの年齢では、「0歳児」が28人(53.8%)ともっとも多く、このうち「月齢0か月」が14人を占めた。虐待の類型では、「身体的虐待」が22人(42.3%)、「ネグレクト」が20人(38.5%)の順に多かった。

 2018年7月20日から2019年6月7日までの期間、児童相談所において虐待の疑いがあるとして受けた通告について、「通告受理後48時間以内の安全確認ルール」を実施していたのは、13万9,617人(90.9%)。「48時間超」の1万1,984人のうち、「緊急性が高いと判断した件数」は415人(0.3%)、「緊急性が低いと判断した件数」は1万1,569人(7.5%)だった。
《奥山直美》

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