英語民間試験、解決見えないまま…11/1より共通ID受付

 大学入試英語成績提供システムをめぐる混迷が続いている。2019年11月1日からは共通ID発行申込が開始となり、11月14日までの集中発行申込期間が設けられているが、延期を求める声も根強く、議論の決着や不安解消にはいまだ至っていない。

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 大学入試英語成績提供システムをめぐる混迷が続いている。2019年11月1日からは共通ID発行申込が開始となり、11月14日までの集中発行申込期間が設けられているが、延期を求める声も根強く、議論の決着や不安解消にはいまだ至っていない。

 大学入試英語成績提供システムは、大学入試センター試験に代わって2021年1月に実施される大学入学共通テストにおいて、英語4技能を評価するために民間の英語資格・検定試験を活用して行われる。2020年4月に運用を開始し、受験生は大学を受験する年度の4~12月に最大2回まで、対象となる民間の英語資格・検定試験を受け、成績を登録できる。

 システムの利用には、大学入試センターが発行する個人を特定するためのコード「共通ID」が必要となる。共通IDを入手するには、大学入試センターへの事前申込みが必要となり、おもに高校在学者は学校経由、既卒者などは個人で手続きを行う必要がある。申込開始日は11月1日。大学入試センターでは、集中発行申込期間を11月1日から14日に設定している。

 大学入試英語成績提供システムをめぐっては、経済格差や地域格差、複数の民間試験を比較する根拠などが問題視されているほか、各試験の詳細情報や制度の全容に不明な部分が多く、受験生や教育現場に不安や混乱が広がっている。

 教育現場からの要請や要望も相次いでおり、9月には全国高等学校長協会が延期と制度見直しを求める要望書、日本私立中学高等学校連合会がシステムの円滑な実施を求める要望書を提出。全国大学高専教職員組合も延期と再検討を求める緊急声明を発表。10月24日には、野党4党が延期を求める法律案を衆院に提出している。

 資格・検定試験の実施団体のひとつである日本英語検定協会(英検協会)が、予約金を設定していることに反発する声もあり、英検協会では当初10月に予定していた予約申込受付期間や返金申込受付期間を11月に変更している。

 さらに文部科学省の萩生田光一大臣が、英語民間試験をめぐってテレビ番組で「身の丈に合わせて頑張って」と発言したことにも批判が殺到。萩生田大臣は、発言の謝罪や釈明に追われており、受験生や教育現場の不安が解消される見通しは立っていない
《奥山直美》

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