インターンシップの満足度、参加日数が増えるほど高い傾向

 インターンシップの参加時期は大学3年生(修士1年生)の「8月」がもっとも多く、満足度は参加日数が増えるほど高くなる傾向にあることが、ディスコが2020年3月30日に発表した調査結果より明らかになった。

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インターンシップの満足度(参加日数別)
  • インターンシップの満足度(参加日数別)
  • インターンシップの参加時期
  • インターンシップのプログラム内容
  • インターンシップ先を探す際に重視したこと
  • インターンシップ参加前後の就職志望度の変化
 インターンシップの参加時期は大学3年生(修士1年生)の「8月」がもっとも多く、満足度は参加日数が増えるほど高くなる傾向にあることが、ディスコが2020年3月30日に発表した調査結果より明らかになった。

 インターンシップに関する調査は、2021年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)のうち、1社以上のインターンシップ参加経験者を対象に実施。文系男子228人、文系女子241人、理系男子222人、理系女子103人の計794人の回答を得た。調査期間は3月6日から16日。

 インターンシップの参加時期は、前年調査に引き続き3年生(修士1年生)の「8月」23.8%が最多。続く「2月」は19.6%と前年比1.7ポイント減、「9月」は17.7%と4.0ポイント増になり、早い時期の参加が増え、前倒しの傾向がみてとれた。プログラム内容は、「講義・座学」79.7%がもっとも多く、「グループワーク」76.0%、「社員との懇談・座談会」58.9%、「社内(職場)見学」34.1%、「仕事体験」27.3%の順に続いた。

 インターンシップ先を探す際に重視した点について、「とても重視した」「やや重視した」を合計した割合がもっとも多かった項目は、「プログラム内容の詳細が記載されていること」82.2%。ついで、「学業に支障が出ないこと(両立できること)」78.0%、「実践的な仕事を経験できること」67.3%、「本選考での優遇が期待できること」57.1%。「とても重視した」という回答単独では、「学業に支障が出ないこと(両立できること)」が47.9%でもっとも多かった。

 インターンシップの満足度については、「大変満足」42.7%、「やや満足」42.4%と8割以上が満足していることがわかった。参加日数別に「大変満足」と回答した割合をみると、「半日」25.2%、「1日」41.3%、「2~4日」53.0%、「1週間程度」61.8%と、日数が増えるほど満足度が高くなる傾向がみられた。なお、2週間以上のものは、参加者が限られるため参考値としている。

 インターンシップ参加前後の就職志望度の変化について調べたところ、「この企業に就職したい」という回答は参加前が24.2%だったのに対し、参加後は45.9%と21.7ポイント増加。一方で、参加後に「この企業(業界、職種)には就職したくない」と回答した者は21.3%いた。

 インターンシップ後にその企業に就職したいと感じた理由については、「事業内容に興味が湧いた」68.6%、「職場の雰囲気がよかった」62.2%、「仕事内容が自分に合っていると感じた」44.9%が順に続いた。一方、その企業に就職したくない理由については、「仕事内容が自分に向いていないと思った」49.7%、「事業内容に興味が持てなかった」46.4%、「職場の雰囲気が合わないと思った」25.8%が順に続く結果となった。
《桑田あや》

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