【大学受験】予備校の対面授業再開へ…オンライン授業も併用

 全国で新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され、オンライン授業を実施していた予備校などは、対面授業の再開を決めている。感染拡大防止のため、オンライン授業を並行して行うなど、2020年5月27日現在の予備校の対応をまとめた。

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  • 東進
  • 早稲田アカデミー
  • 駿台
  • 代々木ゼミナール
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 全国で新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され、オンライン授業を実施していた予備校などは、対面授業の再開を決めている。感染拡大防止のため、オンライン授業を並行して行うなど、2020年5月27日現在の予備校の対応をまとめた。

東進


 東進ハイスクール・東進衛星予備校は2020年5月25日、全国での緊急事態宣言解除に伴い、教室での授業の受講を順次再開することを公表した。東進では、自宅受講が可能だが、あえて校舎を開館するのは、仲間と互いに励まし合い、競い合うことにより、多くの学習量と学習効果が得られることが経験則でわかっているからという。そのため、安全面に徹底した配慮を行ったうえで、校舎での受講を再開する。

 Webサイトでは、校舎での感染予防対策の映像を掲載。入室時の検温やマスク着用の徹底、校舎で使用するパソコン・マウス・机などの消毒のようすを紹介している。また、第1回「早慶上理・難関国公立大模試/全国有名国公私大模試」を5月30日と31日の2日間、感染防止対策を徹底し校舎受験を実施する。

早稲田アカデミー


 早稲田アカデミーは、小中学校・高校にて段階的な分散登校などが始まり、同塾の環境が整った時点で、本来の校舎での「対面授業」を速やかに再開する。さらに、「対面授業」再開後も、当面の間は「双方向Web授業」および「オンデマンド授業映像」も継続して提供していくことにした。生徒へのアンケートの結果によると、多くが「ZoomでのWeb授業」の継続を希望していることがわかった。そのため、家庭の考えに沿い、「対面」か「オンライン」かを選択できるようにした。また、「対面授業」の再開日程については、確定次第知らせる。

駿台


 駿台は現在、高卒クラス・現役フロンティアクラスの前期・1学期の授業を「実力講師によるオンライン授業」にて実施している。緊急事態宣言の全面解除を受け、分散登校など感染拡大防止策を講じたうえで、順次「対面ライブ形式」の授業および、自習室の開室を行っていく。さらに、駿台のICTサポートを最大限に活用した「AI最先端学習教材 atama+」の提供と、atama+と連動した「Studyplus for school」による学習指導を実施。疑問点を個別に質問・解決でき、現在、駿台講師も質問対応中の「スポット指導オンラインシステム manabo」によるサポートは引き続き実施していく。

代々木ゼミナール


 代々木ゼミナールは、第1学期の校舎での対面授業は原則として行わず、映像授業の振り替えをしている。映像授業は、「タブレット端末・スマートフォン・PC」で映像授業を受講できるサービス「モバサテ」(自宅配信型映像授業)で受講することができる。夏期、第2学期以降は、適宜対応していく。また、Y-SAPIXは首都圏校舎での対面授業を6月8日から再開。仙台広瀬通校、岡山校、西小倉校は5月25日から対面授業を再開している。

河合塾


 河合塾は、各自治体が教育機関への休業要請を解除しつつあることから、地元自治体の状況に応じ、学年ごとに対面授業開始・自習室などのサービス開始時期を決定する。通塾途中の感染への不安から、自宅での受講を希望する塾生のために、対面授業開始後も引き続き河合塾実力派講師による基礎シリーズ・I期の授業のWeb配信を8月末まで継続する(高校グリーンコース・大学受験科)。

Z会


 Z会の教室の各ブランド・各教室は、自治体からの要請を踏まえつつ、教室で実施する授業を順次再開する。「Z会東大進学教室/Z会進学教室 大学受験部」の本科6月度は、6月8日から教室での授業を実施予定。「Z会進学教室(首都圏)」の本科6月度は、当初の予定より1週間後ろ倒して6月7日開講とし、教室での授業実施を再開予定。そのほかの教室の授業再開日はWebサイトで確認できる。

 今後の情勢の変化により、変更の可能性もあるので随時Webサイトなどで確認することをおすすめする。
《田中志実》

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