月が暗くなる「半影月食」6/6未明から明け方に

 地球の半影に月が隠されて暗くなる「半影月食(はんえいげっしょく)」が、2020年6月6日の未明から明け方にかけて起こる。月の片側がグラデーションのように少し暗く見える現象で、肉眼ではわかりにくいため、写真撮影などを通して注意深く観察してみよう。

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2020年6月6日午前4時25分(東京)の半影月食のシミュレーション (c) アストロアーツ
  • 2020年6月6日午前4時25分(東京)の半影月食のシミュレーション (c) アストロアーツ
  • 月食の仕組み (c) 国立天文台 天文情報センター
 地球の半影に月が隠されて暗くなる「半影月食(はんえいげっしょく)」が、2020年6月6日の未明から明け方にかけて起こる。月の片側がグラデーションのように少し暗く見える現象で、肉眼ではわかりにくいため、写真撮影などを通して注意深く観察してみよう。

 半影月食は、月が地球の影のうち半影と呼ばれる部分に入った状態。半影は薄い影のため、肉眼で見ただけでは、一般的な月食(本影月食)のように月が欠けているようにはっきりとは見えない。今回は、6月6日明け方の満月を迎える瞬間をはさむ時間帯で半影月食が起こる。

 アストロアーツによると、食の始まりは6月6日の午前2時46分ごろ、食の最大は午前4時25分ごろ、終わりは午前6時4分ごろ。いずれも全国共通。東日本では、食の始まりの時点で薄明が始まっており、食の最大になるころに月の入りと日の出を迎えてしまうため、ほとんど月食とはわからないかもしれないという。また、西日本でも空が明るく低空での現象となるため、非常に見づらいが、撮影してみると月の左下がやや暗いのがわかるかもしれないという。しっかり準備を整えて観察することを勧めている。

 日本では2020年に3回の月食があり、いずれも半影月食。前回は1月11日、次回は11月30日に見ることができる。
《奥山直美》

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