コロナ禍における第2子以降の妊娠、約32%が延期・断念

 新型コロナウイルス流行前に第2子以降を希望していた経産婦のうち、約32%が妊娠を延期または諦めると回答していることが、ベビーカレンダーが2020年6月8日に発表した調査結果より明らかとなった。

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妊活の状況や、今後の妊娠への考えの変化について
  • 妊活の状況や、今後の妊娠への考えの変化について
  • 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、妊活の状況や今後の妊娠への考えに変化はあったか
  • 新型コロナウイルス感染症が流行中の現在、2人目以降の子どもの妊娠を希望しているか
 新型コロナウイルス流行前に第2子以降を希望していた経産婦のうち、約32%が妊娠を延期または諦めると回答していることが、ベビーカレンダーが2020年6月8日に発表した調査結果より明らかとなった。

 「コロナ禍における第2子以降の妊娠」についてのアンケート調査は、2016年5月23日~2019年5月23日に出産し、現在妊娠中ではない経産婦703名を対象に実施。調査期間は2020年5月23日~24日。

 調査対象者のうち、新型コロナウイルス感染症流行前に第2子以降を希望していた334名に、妊活の状況や考えに変化があったかを尋ねたところ、37.4%が「とても変化があった」「まあ変化があった」と回答。このうち、57.2%が「妊活や不妊治療を一旦休止した」、22.6%が「妊娠を諦めることにした」、6.5%が「妊活や不妊治療の開始を延期した」と回答しており、新型コロナウイルス感染拡大の影響により妊活や不妊治療を休止・延期した者および妊娠を諦めた者は、第2子以降希望者の約32%にのぼることが明らかになった。

 具体的な理由については、「妊婦になると薬が飲めないし、胎児への影響が怖いから」「新型コロナウイルスの特効薬やワクチンがないなかで妊娠・出産することは、母体にも生まれてくる赤ちゃんにもリスクが大きいと思ったため」「妊娠した場合に子連れで健診に行くことへの不安、出産時の立ち会いや面会ができないことへの不安があるため」などのコメントが寄せられた。

 一方、新型コロナウイルス感染症が流行中の現在、2人目以降の子どもの妊娠を希望しているか質問したところ、271名が「とても希望している」「まあ希望している」と回答。このうち、「妊娠希望時期を延期せず、2020年内に妊娠を希望している」者は77名いた。その理由については、「高齢出産や不妊治療を受けている関係で、授かれるならいつでも、という思いがあるから」「現在育休中で来春に職場復帰の予定だが、復職をせず続けて2人目の産休に入りたいと思っているから」などのコメントが寄せられた。
《桑田あや》

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