2,500人の「うんことば」で動物の生態学ぶ「においの惑星」

 WWFジャパンは、独自開発した教育プログラム「においでめぐる動物園―くんくんPlanetに出かけよう」を、新たに自宅で楽しめるコンテンツ「においの惑星―くんくんPlanetに出かけよう」として公開した。うんちの匂いから動物の生態を学ぶことができる。

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においの惑星―くんくんPlanetに出かけよう
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 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、独自開発した教育プログラム「においでめぐる動物園―くんくんPlanetに出かけよう」を、新たに自宅で楽しめるコンテンツ「においの惑星―くんくんPlanetに出かけよう」として公開した。うんちの匂いから動物の生態を学ぶことができる。

 「においでめぐる動物園―くんくんPlanetに出かけよう」は、WWFジャパンが2017年から実施している教育プログラムのひとつ。動物たちのうんちの匂いを嗅ぐ体験をし、匂いを言葉にした「うんことば」として表すことで野生生物の生態や生息環境についての知識を学ぶという学びのプロセスがデザインされている。これまで東京都、神奈川県、京都府、沖縄県など日本各地の動物園と協働しながら実施してきた実績をもつ。

 このたび、「においでめぐる動物園」のイベントに参加した延べ2,500人の「うんことば」を分析、分類してまとめ、自宅でも動物の生態を学ぶことのできるWebサイト「においの惑星―くんくんPlanetに出かけよう」として公開した。掲載されているのは、アジアゾウ、ボルネオオランウータン、ライオン、ジャイアントパンダ、ホッキョクグマなど、すべてIUCNのレッドリストに掲載され、絶滅の危機に瀕している動物たち。

 それぞれの動物について、これまで集められた延べ2,500人の「うんことば」をコーヒーなどのアロマを表現する際に用いられるアロマホイールをオマージュした「うんことばホイール」として表現することで、香りという感覚的なものをより想像しやすく、身近なもので疑似体験できるような仕組みになっている。

 WWFジャパンは、新型コロナウイルスの感染がまだまだ落ち着かず、外出も以前のようにはできない状況だからこそ、自宅でも楽しめる自由研究のテーマとして活用してもらいたいとしている。今後は、動物園向けのマニュアルを展開し、全国各地の動物園で参加できるような仕組み作りを目指している。
《畑山望》

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