早生まれは不利?実感している人は42.8%

 早生まれの人の42.8%が「不利」だと感じたことがあることが2020年8月21日、日本トレンドリサーチの調査結果からわかった。一方、早生まれではない人が、早生まれの人と比べて「有利」と感じたことがある割合は14.0%にとどまった。

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早生まれではない人に比べて、自分のほうが「不利」だと感じたことはあるか
  • 早生まれではない人に比べて、自分のほうが「不利」だと感じたことはあるか
  • 早生まれではない人に比べて、自分のほうが「有利」だと感じたことはあるか
  • 早生まれの人に比べて、自分のほうが「有利」だと感じたことはあるか
 早生まれの人の42.8%が「不利」だと感じたことがあることが2020年8月21日、日本トレンドリサーチの調査結果からわかった。一方、早生まれではない人が、早生まれの人と比べて「有利」と感じたことがある割合は14.0%にとどまった。

 東京大学大学院経済学研究科の山口慎太郎教授は、7月11日に公表した論文で、生まれ月による差は想像以上に長く続くとする研究結果を発表した。これまでも、特に幼少期は生まれ月による成長の差が大きく、「早生まれ(1月1日生まれ~4月1日生まれ)」は不利だと言われることはあったが、この差が大学進学率や就職後の収入にも影響しているという内容が話題になっている。

 そこで、NEXERが運営する日本トレンドリサーチでは、実際に早生まれの人は、早生まれではない人よりも「不利」だと感じているかについて、「誕生月に関するアンケート」と題して調査を実施した。調査期間は、2020年8月20日~21日。早生まれの人と早生まれではない人、それぞれ男女125人ずつ、合計500人を対象とした。

 早生まれの人に「早生まれではない人に比べて、自分のほうが『不利』だと感じたことはあるか」と尋ねた結果は、42.8%が「はい」と回答した。不利だと感じた点では、「小さいとき体育がいつもできなくてそれがコンプレックスになってずっと運動音痴として育ってしまった」「同級生なのに見下される」「自動車免許証の取得が遅れる」などの回答があった。

 「早生まれではない人に比べて、自分のほうが『有利』だと感じたことはあるか」という質問に対しては、31.6%が「はい」と回答。有利だと感じた点は、「20歳以降は、同級生の中で歳をとるのが遅いことをとても嬉しく感じた」「大学を1年浪人しても年齢は普通の人と同じなので、就職活動時に印象が変わらない」などがあった。

 一方、早生まれではない人に「早生まれの人に比べて、自分のほうが『有利』だと感じたことはあるか」と質問した結果では、「はい」は14.0%にとどまり、「いいえ」が86.0%を占めた。有利だと感じた点では、「私は4月17日生まれ(早生まれではない)だが、同じ学年の同級生の中では身体能力が有利であった。また、我が子は4月1日生まれ(早生まれ)で小学校では特に体力的にきつかったことを実際に目にした」などの回答が寄せられた。
《奥山直美》

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