環境省はNature Innovation Groupと連携し、関東甲信地方の1都8県で先行的に実施している「熱中症警戒アラート(試行)」が発表された日に日傘を無料レンタルする取組みを2020年8月28日より開始した。東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県の約450か所のスポットで利用できる。 環境省と気象庁は熱中症予防対策のための効果的な情報発信として7月1日より、関東甲信地方の1都8県(東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、長野県)で熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境となることが予測される際に、国民の熱中症予防行動を効果的に促すための「熱中症警戒アラート(試行)」を先行的に実施している。 8月以降、連日にわたって熱中症警戒アラート(試行)を発表してきたが、依然として熱中症で救急搬送される人が多くいる状況だという。9月以降も残暑が続くことが予想されるため、環境省は、傘レンタルサービス(アイカサ)を行っているNature Innovation Groupと連携し、熱中症予防の一環として、日傘(晴雨兼用傘)を無料で利用できる取組みを開始した。 関東甲信地方のいずれか1都県でも熱中症警戒アラート(試行)が発表された日には、日傘(晴雨兼用傘)が無料で利用できる。スポットが存在する東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県内の約450か所で実施する。 利用の際には、アプリのダウンロードと利用者登録が必要。通常、1日70円の利用料金が無料となるが、借りてから24時間を過ぎると1日70円が課金される。 アイカサが提供している日傘は、内側にPUコーティングによるUVカット処理を施しており、遮光90%以上の効果が期待できるという。晴雨兼用なので、日傘としてだけでなく、ゲリラ豪雨の際には通常の雨傘としても利用できる。 アイカサでは、新型コロナウイルス対策として、傘のハンドルや傘立てを除菌シートで拭くなどの定期的なメンテナンスを全スポットで行っている。また、一部のアイカサスポットには消毒用アルコールが設置されている。