プログラミング教育ツール「IchigoJam BASIC」ver1.4.3リリース

 B Inc.は2020年9月28日、子ども向けプログラミング教育ツールソフトウェア「IchigoJam BASIC(イチゴジャム ベーシック)」のver1.4.3をリリースした。高校生が開発したIchigoJam互換機「SkyBerryJAM」用の記念ファームウェアも同時にリリースしている。

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IchigoJam BASIC
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 B Inc.は2020年9月28日、子ども向けプログラミング教育ツールソフトウェア「IchigoJam BASIC(イチゴジャム ベーシック)」のver1.4.3をリリースした。高校生が開発したIchigoJam互換機「SkyBerryJAM」用の記念ファームウェアも同時にリリースしている。

 IchigoJam BASICは、モニターとキーボードをつなげるだけでプログラミングが始められる手のひらサイズのプログラミング専用子どもパソコン。LEDを点けたり消したりするプログラミングの初めの一歩から、ゲーム作り、部品を基板にはんだ付けして組み立てる電子工作まで対応。現在、福井県鯖江市全小中学校や高専のオープンキャンパス、1時間程度のワークショップなど、さまざまな教育現場においてプログラミング学習用教材として活用されている。7月時点での発行ライセンス数は6万5,500を超えた。

 新たにリリースしたver1.4.3では、外部液晶(ILI9341)ディスプレイモジュールで表示する専用ファームウェアを公開。画面込みでの組込みデバイス作りや、自作の一体型パソコン作りに向いている。また、事前に作成した課題ファイルでプログラミング学習してもらう場合やイベントなどでプログラム展示する場合に、意図しないファイルの上書きを防止するリードオンリーファームウェアも公開した。

 さらに、IchigoJam互換機「SkyBerryJAM」1,000ライセンス記念ファームウェアも公開。「SkyBerryJAM」は、2015年に栃木工業高校の起業家精神育成事業の取組みの一環として高校生が開発し、2017年に一般商品化されたIchigoJam互換機。ほかの高校の電子工作やプログラミング教材として用いられるなど活用の場を広げている。今回の1,000ライセンス突破記念カスタマイズファームウェアには、オリジナル起動画面と初期動作確認用のテストプログラムが付いている。

 ver1.4.3へのバージョンアップ方法は、公式Webサイトからファームウェアをダウンロードし自身でバージョンアップするか、PCNの有償バージョンアップサービスを利用する2パターン。詳細はB Inc.のWebサイトで確認できる。

 なお、IchigoJamとサウンドグラボの「PanCake」が合体した「IchigoCake」もver1.4.3にバージョンアップされる。IchigoCakeでは、通常のIchigoJamとしての利用に加え、カラフルなグラフィックや多彩な音を利用でき、プログラム容量もIchigoJam BASICの4倍に拡張されているなど、より幅広く高度なプログラミングを楽しむことができる。
《畑山望》

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