【大学受験】東大2021年度の授業「対面・オンライン」併用

 東京大学は2020年11月25日、学生に向けて2021年度の授業について公表した。2021年度は引き続き、学生および教職員の健康に最大限の注意を払いつつ、対面・オンライン併用の授業形態を実施する。

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2021度の授業について
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 東京大学は2020年11月25日、学生に向けて2021年度の授業について公表した。2021年度は引き続き、学生および教職員の健康に最大限の注意を払いつつ、対面・オンライン併用の授業形態を実施する。

 東京大学は2020年度の授業を新型コロナウイルス感染症の影響に対応するため、Sセメスター(S1ターム・S2ターム)においては原則としてオンラインで実施してきた。オンラインでは十分な教育効果が見込めないと判断される授業については、数は多くないが十分な感染防止対策を講じたうえで、可能な限り対面授業を取り入れながら教育活動を進めている。

 大学では学生にオンライン授業についてどのように受け止めているかを把握するためにアンケートを実施。オンライン授業が実施方法の工夫などにより対面授業にはない特徴や教育効果を有することを評価する回答が多数あった。一方で、授業課題による負担の増大や入構できずに自宅等学外からオンラインで授業等に参加し続けることにより、友人や教員と十分なコミュニケーションをとれないことへの改善の要望もあった。要望の実現と問題点の解消に向けて継続的に対応を進めており、すでにSセメスターの「Good Practice」(優れた取組み)を選出し、教員間で共有を進めているという。

 2021年度の授業については、引き続き学生および教職員の健康に最大限の注意を払いつつ、教育効果、受講者数、科目の特性、人的ネットワークの構築を含む学生の成長機会の確保などを考慮して、対面・オンライン・併用の各授業形態の良さを生かしながら実施していく。

 オンラインで実施することにより高い教育効果を期待できる授業科目はオンラインで、対面で実施するほうが教育効果の高い授業科目は可能な限り対面で授業を行う。対面授業を実施するにあたっては、十分な感染防止対策を講じたうえで実施する。たとえば、実技を伴ったり、大学にしかない設備を必要としたりする授業はなるべく対面で行い、多人数の講義形式の授業は原則としてオンラインで行う。また、人的ネットワークの構築に配慮して、学部1年次、学部後期課程への進学前後の時期に履修が必要な授業も可能な限り対面で行う。

 また、対面授業などキャンパス内での学びの機会がほとんどないまま、学期を通じて自宅でのオンライン授業の受講に終始するような学生が生じることのないように対応を講じるという。感染の状況は日々刻々と変化していることから、国内・都内における感染状況や受講者の希望も踏まえて、学期の途中でも授業の実施方法を柔軟に見直し、更なる改善に努めていく。
《田中志実》

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