「自ら学ぶ力の獲得」を目指す…創刊50周年を迎える小学ポピーが支持される理由

 顧客満足度で評価するイード・アワード2021、「通信教育部門」小学生の部で最優秀賞を受賞した「小学ポピー」。小学生向けの教材制作に携わる新学社ポピー編集部の塚本明子氏に、たくさんの親子から支持される教材の特徴やこだわりについて話を聞いた。

教育・受験 小学生
ポピー事業部 編集部 課長の塚本明子氏
  • ポピー事業部 編集部 課長の塚本明子氏
  • ワークページには対応する教科書ページが表記されている
  • ポピー事業部 編集部 課長の塚本明子氏
  • 「紙教材ならではのメリットが子供自身の能動的な学びを実現してくれる」と塚本氏
  • ほめ方アドバイスも盛り込まれている
  • 着実に学力を定着させ子供の成功体験を積み重ねられるポジティブなサイクルが構築されているという
  • デジタルBook
  • 受賞のトロフィーとポピーワークを手にする塚本氏
 顧客満足度で評価するイード・アワード2021、「通信教育部門」小学生の部で最優秀賞を受賞した「小学ポピー」。全日本家庭教育研究会で小学生向けの教材制作に携わる新学社ポピー編集部・課長の塚本明子氏に、多くの親子から支持される教材の特徴やこだわりについて話を聞いた。

小学校の教科書に合わせた
復習にぴったりの教材セット



--イード・アワード2021「通信教育部⾨」⼩学⽣の部で最優秀賞受賞を受賞されました。おめでとうございます。まずは率直なご感想をお聞かせください。

 栄誉ある賞を頂戴し、関係者一同、大変うれしく思っています。ポピーの最大の特徴である「教科書に合っていてシンプル」という教材の使いやすさを再認識していただけた結果だと受け止めています。

--今回、「効果のある通信教育」「継続しやすい通信教育」「学費の満⾜度が⾼い通信教育」の各部⾨賞も受賞されています。まず「効果のある通信教育」のご受賞について。受講者からは「学校の勉強に沿っているため復習やテスト前にまとめて使える」などの声がありました。ポピーはなぜ「復習、テスト前勉強」に使いやすいのか、教材の特長とあわせて教えてください。

 私どもが考える小学生の学習の基本は授業の「復習」です。学校の授業内容をしっかり理解して、つまずきがない状態で次の授業に臨むことで、うまく学習の積み上げができていくものと考えています。ポピーは、学校での授業の復習をいかにしやすくするかというところに注目し、ご家庭で効率的に復習を行っていただくための教材づくりに徹底しています。

 まず、ポピーの教材の大きな特長は、小学校で採用している各教科の教科書に合わせていることです。子供たちがふだん使っている教科書というのは学校ごとに違います。国語であれば題材とする文章が違いますし、他の教科も、習う順番や出てくる用語、扱い方も異なります。

 ポピーは、お子さまが使っている教科書にしっかり沿った内容の教材を提供しています。学校で習った内容と同じものが載っているというのは、子供にとってとても理解がしやすく、スムーズに学習を進めるために大切な要素なのです。

 また、扱う内容が教科書と合致しているだけではなく、この単元は教科書の何ページと対応しているかを大きく表示してあります。お子さま自身が学校で習ったところを復習する際に、ワークの何ページをやれば良いのかが一目で分かるように工夫しています。

ワークページには対応する教科書ページが表記されている

 加えて、学校で使うドリルや問題集といった副教材を長年手がけているのも弊社の強みです。学校教育でどういうところを集中的に勉強するか、各単元のどこがつまずきやすく、それをどういう教え方をすると理解につながるかということを熟知しています。それぞれの教科や単元における重要項目を押さえた構成や教科書のまとめ方、問題の出し方といった部分にそのノウハウを反映させています。

--教科書ありきで学習を進められるとのこと。お子さまの使っている教科書と教材を連携させる仕組みがあるのでしょうか。

 ご入会いただく際に、住所とお子さまが通っている小学校名を必ず確認しています。弊社では公立、私立ともに、それぞれの学校で使用している教科書についてのデータベースがあるので、それをもとに各学校の教科書に合わせた教材をセットしてお届けすることができます。

インタビューに応じてくれたポピー編集部 課長の塚本明子氏

理解度チェックと単元テストで定着させる



 もうひとつ、「学習内容が定着する学習システム」にこだわりがあります。一度学習しただけでは「わかったつもり」になっていたり、忘れてしまったりすることもあり得ます。そこでポピーでは、学校の授業を受けた後、各単元のワークに取り組み、ワークを一通り学習した後に「まんてんチェック」というページで理解度をチェックします。先に申し上げた通り、そこでわからないところや苦手な分野があっても、ワークのどのページに戻って復習すれば良いかきちんと書いてあるので、再確認できる仕組みになっています。

 さらに、毎月お届けする単元テストで学習内容の定着をチェックし、強化できます。学校のテストでよく出る問題が載っているので、「テスト対策として取り組むことで学校のテストで良い点が取れた」というお声を多数いただいています。

--学校の授業、ワークによる復習、まんてんチェック、単元テスト、学校のテストが一連の学習の流れになるのですね。

 それぞれの単元が進んでいく中で、それまでの理解度をチェックし、理解できていなかったら戻って復習するという方式なので、とりこぼすことなく学習を進めていくことができます。また、昨今の学校教育では基本的な学力だけではなく「思考力・判断力・表現力」を身に付けることが重視されていますので、それらに対応した思考力問題や、自分の考えを表現するような問題もワークやテストに取り入れています。これからの教育で求められている力をまんべんなく伸ばすことができる教材です。

考える過程を振り返ることができるのは「紙教材」ならでは



--タブレットやデジタル学習が広まる中、なぜポピーは紙中心の学習を大事にしているのでしょうか。

 紙教材は能動的な学びに繋がると考えているからです。

 タブレットなどを用いたデジタル教材は、初めは子供の興味関心が高く学びに向かう際のハードルは低いですが、すぐ熱が冷めて飽きてしまうという声も耳にします。ポピーは、手に取りやすい紙の教材でかつシンプルな作り。お子さまが自分で学習計画を立てやすいこと、教科書のここからここまで勉強できた、といった達成度合いや成果が見えやすいというメリットがあります。

 採点も機械に任せず、自分で行ってもらいます。自分の答えと解答を突き合わせて見ることで、どこまでできてどこで間違えたのかなど、考える過程をたどることができるのはやはり紙ならではです。間違えた個所や答えを導いた過程を子供自身が認識できるので、「学ぶ力」をつけるという意味ではやはり紙が向いていると考えています。

「紙教材ならではのメリットが子供自身の能動的な学びを実現してくれる」と塚本氏

自分を客観視する力が育つ



 なお、採点については、低学年のうちは保護者と一緒に答え合わせをすることをおすすめしています。「ここは合っているけど、こっちは間違っちゃったね。どうしてかな」と、第三者の視点が入ることで、自分の学習について俯瞰して見ることにつながります。

 50年前、ポピーを創刊した平澤興先生の言葉に「ご家庭はお子さまがもっとも長い間学ぶ学校」というものがあります。ポピーの教材ではご家庭で「学習習慣や学ぶ力」を身に付けることを大切にしています。特に低学年は、勉強そのものではなく、勉強のやり方を身に付ける期間としてとらえているのです。また、丸付けを親子でやることで、自分を客観的に見る力を培えるということは脳科学的にも裏付けられています。

--高学年についてはいかがでしょうか。

 ポピー教材が最終的に目指しているのは「自分で学ぶ力を獲得する」ということです。「自ら学ぶ」とは、自分の学習状況を把握して必要な学習計画や方針を立てていくこと、たとえば「ここがあまりできなかったから、テスト前にもう一度やっておこう」と考えられるようになることです。このように自分の理解度や苦手分野を客観的にとらえたうえで学習計画を軌道修正していく力を付けてほしいという思いも、紙教材を大事にしている理由のひとつです。

 学年が上がると自分で採点をする機会も増えると思います。解答には、採点基準や解答例、つまずいた部分ではどうしたら解けるようになるのかといった解説を丁寧に載せています。さらにわからなかった問題については、電話やFAXで質問ができるサービスがあり、きめ細やかな学習のサポートを行っています。

 低学年のうちは指導のねらいなども保護者向けに示していますが、高学年になるとそれらも学習者である子供に向けたものになっています。どんな勉強をするのか、この単元では何を学ぶのかなどの目的をきちんと明示することで、ただ言われたものをやるのではなく、子供自身が学ぶ目的意識をもって学習に取り組めるよう、工夫をしています。

--お子さまの学びを見守るための保護者向けのサポートはあるのでしょうか。

 保護者向けのサポートとして、教材と一緒にお届けする手引きを充実させています。私どものスタッフには校長経験者や学校の教師経験者が多数在籍しています。実際に子供に教えてきた経験から、家庭でより学びを深められる取組方法や、採点の工夫、理解しやすい教え方ややる気を伸ばすほめ方といったアドバイスを盛り込んでいます。

ほめ方アドバイスも盛り込まれている

 他にも、お子さまの勉強への取組姿勢や学習内容の理解度などに困ったときには、元教師や経験豊富なスタッフに相談できる保護者向けの教育相談窓口のWebサービスも設置しています。

教材の使いやすさが続けやすさの秘訣



--「継続しやすい通信教育」の評価について。「ちょうど良い量」「子供のペースで続けることができる」とコメントがあるように、続けやすさは⼩学⽣が学習習慣を⾝に付ける上でとても⼤事なポイントだと思いますが、配慮されている点などがありましたらお聞かせください。

 小学生のお子さまの集中力が続く時間は、学年×10分と言われています。ポピーは、1回の学習を見開き2ページにまとめ、低学年なら10分、高学年でも1回20分程度で集中して取組めるようにしています。教科書のどの部分が重要なのかは分析し尽くしているので、重要な要素を見開きにまとめ、ほど良いペースでできる量に気を付けています。

 また、続けるには「わかる喜び、解ける喜び」も大切です。いきなり問題を解くのではなく、まず単元のまとめページを読んで要点をおさらいしてからワークに取り組むことで、わかっている実感を得ることができます。その後、単元テストによる「学校のテストの予行練習」を行うことで、学校のテストでの高得点につながります。その成功体験が子供の自信となってさらに次への自信につながるという、ポジティブなサイクルになるように考えられています。

 「100点満点大作戦」という、学校のテストで100点が取れたら応募してもらうキャンペーンでも、多くの会員さまから反響があり、「ポピーのおかげで100点が取れた」という喜びの声をいただいています。他にも、小学1~4年生には、学習を終えて「したよシール」を集めると文房具などのプレゼントをもらえるといった、モチベーションを保つための工夫も加えています。

着実に学力を定着させ子供の成功体験を積み重ねられるポジティブなサイクルが構築されているという

教材の充実ぶりは価格以上



--「学費の満⾜度が⾼い」通信教育として、コストパフォーマンスのよさについて多くの方がコメントを寄せていました。この価格を実現させ、かつ、受講者に効果を担保するためにはさまざまな努⼒があると思われます。教材作成にまつわるご苦労など、裏話的なお話をお聞かせいただけると幸いです。


 余計なものを付けず、紙教材をベースにしてコストを抑えているぶん、ワークはそれぞれの教科ごとに冊子を分けたり、教科書に沿った内容を提供したり、中身と子供の使い勝手にフォーカスしています。

 この「シンプルさ」は非常に重要なポイントだと考えています。付録などがたくさん付いていると、ワクワク感がある一方、勉強しようと思ったときに何をすれば良いのか迷ったり、集中を妨げたりしかねません。ワークが教科ごとの冊子に分かれているので、勉強したい教科のものをさっと取り出せるのも使いやすいと評価いただいている理由だと思います。

 デジタル教材も、紙教材に記載された2次元コードから読み取ってWeb上でご活用いただく形にしたことで、ご利用者様には専用アプリをダウンロードするといった手間もなく、低価格の実現にも寄与をしています。実のところ、この形はどの程度受け入れていただけるか心配もありましたが、2020年からの新しい教科書ではどの教科にも2次元コードがあり、このことも追い風となっているのか、不便だというご意見は今のところ伺っておりません。

デジタルBook

休校中には授業の総まとめができる教材を配信



--新型コロナウイルス感染症にまつわる内容についておうかがいいたします。2020年の全国⼀⻫休校、その後も各地で休校が相次いていますが、受講者(数や内訳など)に変化はございましたか。

 一昨年の一斉休校時期は、子供の学習に不安を抱く方が多く見本のご請求や問い合わせが増えました。ただ、テレビCMなど大々的な宣伝を行っていませんので、そこまで大きな変化はありませんでした。

 休校中は、すでにポピーを受講していただいている方に向けたフォローも行いました。学校の授業の復習としてポピーを使われている会員さま向けに「休校中のポピーの使い方」を動画等で案内しました。「ポピーは教科書に沿っているので、学校で勉強しているような感覚で休校中も学習しやすかった」などの声をいただきました。

 また、教材サービスに携わる私どもにできる社会貢献として、Webサイト上で、重要単元を濃縮した内容の総復習ができる教材を提供しました。夏休み・学年末用の増刊号のページを、教材PDFとして無料ダウンロードして使えるようにしたもので、未会員を含め、多くの方にご利用いただきました。学年によって差はありますが、計1万ダウンロードほどの利用があったと聞いています。

ワーク+αのデジタル教材も充実



--最後に、今後の展望について教えてください。

 私どもが提供するポピーが「学習習慣」や「自ら学ぶ力」を身に付け、学校の授業の予習・復習を大事にする教材であることは、この先も変わりません。長年にわたる実績と信頼のある紙教材をベースにしつつ、学校やご家庭のデジタル環境などの変化や必要とされる家庭学習の形に合わせて、新たな教材やサービスを追加、変更していきたいと思っています。

 現在提供しているデジタルコンテンツとしては、ビジュアルを使って理解を深める「算数解説動画」や「理科実験動画」、書き順が学べる漢字練習動画、英語ワークの内容をネイティブスピーカーの発音で聞ける「デジタルブック」、単語を楽しく覚えられる「オンラインえじてん」、たし算、ひき算、かけ算、わり算の繰り返し練習が行えるWebアプリ、プログラミング的思考力を鍛えるWebアプリなどがあります。

 いずれも、専用アプリをダウンロードする必要なく、紙教材に記載された2次元コードから読み取ってWeb上でご活用いただく形にしたことで、会員さまに手間をかけることもありませんし、低価格の実現にも寄与をしています。2020年からの新しい教科書同様、ポピーの教材でも2次元コードで読み取ることで確認できるデジタル教材も一部追加しています。今後も紙+αの教材づくりに、いっそう力を入れていく予定です。

 ポピーは2023年に創刊50周年を迎えます。親子2代で使われているという会員さまも多く、なかには3代で使われているという会員さまもいらっしゃいます。これからも長く愛される教材になるように、本当に必要なものを必要なタイミングで届けるサービスを、これからも続けていけたらと思っています。

受賞のトロフィーとポピーワークを手にする塚本氏

--小学ポピーのこれからに期待しています。ありがとうございました。

 ポピーを続けている会員からは「つまずきを残さないための勉強計画を立てられるようになった」「家庭学習だけで、クラスでも上位の成績が取れている」「(中学ポピーまで続けたことで)塾に行かずに志望校に合格できた」といった喜びの声がたくさん届いているという。入学、進級に向けて、わが子にぴったりの教材を選んであげたいというご家庭は、お手頃価格だけれど、きちんと効果も出す「小学ポピー」を試してみてはいかがだろうか。
《吉野清美》

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