五感をともなう体験から「あと伸び力」を育む「Z会の通信教育 幼児コース」

 顧客満足度で評価するイード・アワード2021「通信教育」において、「Z会の通信教育 幼児コース」が最優秀賞を受賞。その特徴やサービスのこだわり、今後の展望について教材制作担当の小林祥子氏に聞いた。

教育・受験 未就学児
幼児コース教材制作担当  小林祥子氏
  • 幼児コース教材制作担当  小林祥子氏
  • 幼児コース教材制作担当  小林祥子氏
  • 幼児コース教材制作担当  小林祥子氏
  • サポートブックには保護者向けの案内を掲載
  • 体験教材は編集部で試作を繰り返す
  • 幼児コース教材制作担当  小林祥子氏
 通信教育業界において、長年の実績と信頼を誇るZ会が、顧客満足度で評価するイード・アワード2021「通信教育」幼児(総合)、小学生(タブレット)、中学生(総合・タブレット)、高校生・大学受験生(総合・タブレット)の全年代において最優秀賞を獲得した。

 コロナ禍において家の中で過ごす時間が増えるなど、子育て家庭にさまざまな影響を及ぼしている中、2020年に続いて幼児(総合)で最優秀賞を受賞した「Z会の通信教育 幼児コース」の特徴やサービスのこだわり、今後の展望について教材制作担当の小林祥子氏に聞いた。

将来のための「あと伸び力」を幼児期に育む



--昨年に続いて幼児コースが最優秀賞を受賞いたしました。部門賞では「効果のある」「教材が良い」「受験・進学情報の充実している」「ブランド信頼性の高い」4部門獲得となりました。まずご感想を教えてください。

 昨年に引き続き栄誉ある賞をいただけたこと、大変光栄に思っております。小学校以降の教育には、学習指導要領で学習の到達目標が示されていますが、幼児教育には「〇〇ができるように」「〇〇を学習する」といった明確な到達目標は定められていません。テストがあるわけでもなく、学びの成果がなかなか見えにくいながらも、私たちのサービスを利用していただき「満足」という評価をいただけたことを、教材制作者として非常にうれしく思っています。

--近年、幼児教育への関心の高まりを感じますが、貴社がもっとも大切にしていることは何でしょうか。

 子供自身に「学ぶことは楽しい」と感じてもらうことが一番大切だと思っています。いろいろなものに関心をもって、知ることをおもしろいと感じたり、どうしてかなと考えたり、こうしたらどうかなと挑戦したり。こうした、「学びに向かっていく姿勢」を身に付けた子は、これから先も伸びていきます。幼児コースは学びのスタート地点である幼児期に、将来伸びていくための力「あと伸び力」を身に付けてもらうことを重視しています。

「『子供自身が学ぶことって楽しいなと感じること』が一番大切」と語る教材制作担当の小林祥子氏

 幼児のお子さまたちが成長したとき、出ていく社会というのは今以上に変化が激しく先が見通せないと言われています。そうなったときに、今まで教えられたことをただ知識として身に付けていくだけではなく、「知識を深めたり、他の知識と組み合わせたりしながら、自分で考えて答えを考え出す力」が必要になります。

 そういった思考力や主体性等が、小学校以降の教育でも実際に重視されるようになってきました。私たちが目指す「あと伸び力」と社会や教育が向かう方向は確実に重なってきていて、その流れが、私たちが提供する学びを後押ししてくれていると感じています。

実体験とワーク学習の両輪で学ぶ



--思考力や判断力、表現力の基礎は、幼児のうちから育んでいくことが大切なのですね。「あと伸び力」を育む幼児コースの教材の特長を教えてください。

 幼児コースのおもな教材は2つで、1つは体験型教材の「ぺあぜっと」、もう1つが「かんがえるちからワーク」というワーク教材です。この両方にバランスよく取り組むことで「あと伸び力」を育むのが幼児コースの特長です。

 体験型教材「ぺあぜっと」は、自然観察や実験、料理や工作といった、身のまわりにあるものを使って、実際に体験することをとおして、「どうしたらいいかな」「どうしてこうなっているんだろう」という考えることを楽しむ気持ちを引き出していきます。

 「かんがえるちからワーク」は、文字の読み書きや数の概念といった基礎的な学力もしっかりと身に付けながら、幅広い領域の内容を扱うことでお子さまの興味を広げ、楽しみながら考える力を育んでいける教材です。子供の発達段階を考慮した出題で、「自分でできた」「自分で解けた」という達成感や自信を得ることで、積極的に取り組む意欲や態度へとつなげていくことも目的としています。

幼児期に大切なのは五感をともなう体験



--他社のサービス・教材と異なる点やこだわりを教えてください。

 体験型教材の「ぺあぜっと」は試作を繰り返し、こだわりをもって制作しています。実物に触れたり、五感を使ったりして感じる体験というのは子供にとってすごくワクワクするもの。そういうワクワクした経験は、記憶としても非常に残りやすいものです。

 たとえば、小さな卵から孵ったアオムシがさなぎになってチョウになっていく過程は、図鑑で見ることもできますが、実際に自然のなかで葉っぱに付いている卵を見るのと、写真で見るのとでは大きさの感覚も違いますよね。大きい建物も、人と比べた写真で大きさを比較することはできますが、実際にその建物の足元に立って大きさを感じるのは違います。

 やはり実際に体験することで心は動きますし記憶にも残りやすい。こんなにすごいんだということを実感できるのは、経験があってこそ。「ぺあぜっと」は、このような実体験を重視して考えられた教材です。

 教材の一例を挙げると、「空気」というものは幼児のお子さまにはなかなか存在を感じづらいものですが、水の中で泡を出す取り組みによって、空気の存在を見て確かめることができるようになります。パラシュートを作って遊び、空気の抵抗感を実感する課題もあります。

体験型教材の「ぺあぜっと」は編集部で試作を繰り返す

 実際に体験することを通じて「すごい!」「おもしろい!」と感じたことは、理科の授業で「空気の性質」という単元で説明されたときに、「あのときのあの感覚はこういうことだったんだ」と、スーッと頭に入り込んでくるはずです。このように幼児期の体験が小学校での学びや知識と結びつき、頭の中で整理されることで、よりいっそう深い理解につながるでしょう。

--「ぺあぜっと」に取り組む親御さんからはどのような反響がありますか。

 親子でひとつの課題に取り組むことそのものが楽しいという方もいますし、気に入った実験を繰り返し楽しんでいるというありがたい感想も。なかなか外出がしづらい今だからこそ、身のまわりのものを使って家でできることをいろいろ提案してもらえて助かるという声もあります。いただくお声から、Z会の特長である「実体験」と「考える力の育成」に共感していただいた方が多く受講してくださっていることがうかがえ、大変うれしく思います。

学習面、生活面ともに入学準備に対応



--小学校に向けた、「ひらがなの読み書き・数」等の学習はいかがでしょうか。

 小学校入学に向けて、「早くひらがなを正確に書けるようにしなければ」「足し算くらいはできたほうが良いのでは」と心配される親御さんもいらっしゃると思うのですが、今お話ししてきたように、Z会では、小学校の学習内容を先取りするよりも、いろいろなことに触れたり、興味をもったりという経験を積むことを第一に考えています。それは、幼児期の幅広い経験が、小学校以降の学習の土台となるからです。

 そのため「かんがえるちからワーク」でも、多彩な出題を意識し、一足飛びの学習ではなく、年少から年中、年長と、少しずつステップアップしながら、小学校入学に向けて、言葉や数などの力を無理なく身に付けていけるようにカリキュラムを組んでいます。さらに年長の1年間は、「入学準備プログラム」という形で、徐々に小学校の国語や算数の勉強を意識した形の問題を盛り込んでいます。

「言葉や数の力を無理なく身に付けます」と小林氏

--学習面に生活面、小学校に入るにあたっての親御さんの心配事はいろいろありますね。

 学校の勉強についていけるかということと、毎日の宿題をちゃんと自分でやっていけるかという心配は大きいのではと思っています。それまでに学習習慣を身に付けたいという声はよく聞きます。他にも、小学校に上がると、保護者の方と離れて登下校するようになることへの心配や、自分のことは自分でできるように、といった生活面での心配もあると思います。

 「ぺあぜっと」には、小学校入学前に、起床してから登校までにどのようなしたくが必要か親子で考えたり、体操着に着替える練習をしたり、学校まで一緒に歩いてみたりといった、小学校生活につながる体験課題があります。お子さまと、お子さまを支える保護者の方が、入学を楽しみにしながら、無理なく準備を進めていただけたらと思っています。

体験教材は親子のコミュニケーションにも◎
ワークは1日5分からでOK、机に向かえたら褒めて



--保護者向けのサポートがありましたら教えてください。

 毎月の教材と一緒に「ぺあぜっとi(アイ)」という情報誌をお届けしています。お子さまとの接し方で意識すると良いことや、こんなふうに入学準備をしておくと安心ですよといった情報を提供することで、保護者の方をサポートをしています。

「ぺあぜっとi(アイ)」には保護者向けの案内やアドバイスを掲載

 また、子育てに関する情報だけではなく、「ぺあぜっと」の体験の効果的なサポート方法等のアドバイスも掲載しています。「ぺあぜっと」は保護者の方と取り組むことで、体験が膨らんでいく部分があるので、なるべく保護者の方の負担がないようにも配慮しつつ、取り組みをより効果的に学習につなげられるようなアドバイスを載せています。

 保護者の方からは、課題をやるうえでの参考になったというお声や、日々の生活や遊びの中にいろいろな気付きや学びのポイントがあることがわかった、子供の特性に合わせた声がけの方法がわかったといったお声をいただいています。私たちとしても、ただ教材作りに取り組むだけではなくて、お子さまと保護者の方の毎日の生活が楽しくなるヒントとして活用していただけると非常にうれしいなと思っています。

--体験教材「ぺあぜっと」はどのように取り組むと効果的でしょうか。

 学習教材なので、親はどうしても子供にやらせたいと思い、「やりなさい」と強制しがちなのですが、お子さまのやる気を待ちながら、ぜひお子さまと一緒になって楽しんでいただきたいと思っています。子供にとって、保護者の方と体験を共有することは楽しく、また「どれから取り組もうか」「何を準備したらいいかな」といったやりとりをすることで会話が広がるのも体験課題のメリットだと思っています。

 また、体験のなかで経験したことや感じたことについて親子で対話することで、体験したことの認識が深まったりすることも期待できます。保護者の方自身の気付きや感想をお子さまに伝えることは、お子さまが「そういう考え方もあるんだ」と視野や学びを広げることにもつながっていきます。

 小学校以降の学習指導要領の中でも、今後の学び方として「主体的で対話的で深い学び」が重視されています。好奇心を刺激して、楽しい、もっとやってみたいという主体性が生まれるのが体験課題です。保護者の方と一緒に話をしながら取り組むことで、小学校に以降の対話的な学びの原体験、原型みたいなのものに触れることができるのではないでしょうか。親子で楽しめる体験をたくさん提案していきたいと思っています。

--ワーク学習を定着させるにはどうしたらいいでしょうか。

 ワーク学習も、も「やりなさい」と命令される形だと、お子さまにその気がないと嫌になってしまうもの。やはりお子さまのやる気を大切にしていただきたいと思います。

 学習を定着させる第一歩としては、「毎日1個、ワークをやってみよう」とお子さまに声をかけ、いつ取り組むかをお子さまと相談して決めていただくと良いと思います。そして、お子さまが約束した時間に机に向かえたら、褒めてあげてください。幼児期には何か集中した時間をもつということも大事。ワーク学習に限らず好きな本を読む等でも良いので、子供が机に座って集中する時間を設けるところから進めていくというのもひとつの方法だと思います。

「お母さんが楽しそうにしているから自分もやってみようという、親子で楽しめる体験をたくさん提案していきたい」と小林氏

 「かんがえるちからワーク」の年長向け教材は1か月で48題ありますが、1個のワークにかかるのは5分~10分くらいです。幼児の段階でしたら、1日5分といった短い時間からで十分。ワークそのものが短い時間で取り組みやすく構成されているところもポイントです。

--今後の展望とお子さまの幼児教育を検討中の保護者にメッセージをお願いします。

 小学校においてもGIGAスクールが進み1人1台デジタル端末が配布され、幼児のうちからデジタルツールに触れ、タブレットを使った学習も身近になりつつあります。Z会でも「かんがえるちからワーク」とは別に、音声や動画を使った「かんがえるちからワーク デジタルプラス」というデジタル教材や、楽しみながら英語を学べるデジタル教材を提供しています。

 時代の変化に合わせて、用いるツールや学び方は変わっていきます。そういったものを柔軟に取り入れ、教材の改良を続けながら、未来を作っていくお子さまたちに「学ぶことが楽しい」と感じてもらえるような教材を、引き続き提供していきたいと思っています。

--ありがとうございました。

 計算や読み書きのようにすぐに目に見える成果ではないかもしれないが、小さいうちに、見て、触って、体験をしながら得た感覚や「もっと知りたい」という興味は、必ずこれから先の学びや成長につながっていくという。そんなきっかけと親子のふれあいの時間を与えてくれるのがZ会の教材だ。

 ぜひ入会を検討してみてはいかがだろうか。学年別おためし教材が無料でもらえる資料請求も実施中だ。 
《吉野清美》
吉野清美

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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