内々定率5割超、5人に1人が就活終了…ブンナビ学生調査

 2023年春に就職希望の学生は、2022年4月上旬時点で過半数以上が内々定を保有し、5人に1人は就職活動を終了していることが、「2023年卒ブンナビ学生調査」の結果から明らかになった。内定承諾にあたり参考にした情報は、「財務情報」「労働条件」が大幅に増加した。

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2023年卒ブンナビ学生アンケート調査概要
  • 2023年卒ブンナビ学生アンケート調査概要
  • 定点質問推移(通算)
  • ブンナビ学生アンケート
 2023年春に就職希望の学生は、2022年4月上旬時点で過半数以上が内々定を保有し、5人に1人は就職活動を終了していることが、「2023年卒ブンナビ学生調査」の結果から明らかになった。内定承諾にあたり参考にした情報は、「財務情報」「労働条件」が大幅に増加した。

 「2023年卒ブンナビ学生調査」は2022年4月1日~12日、文化放送キャリアパートナーズが提供する就職情報サイト「ブンナビ」会員で2023年春就職希望の大学生・大学院生を対象にWebで実施。326件の有効回答を得た。

 これまでもらった内々定の数は、平均0.9社。「1社以上」と回答した人は50.9%で、前回(3月下旬調査)から15.9ポイントの大幅増となった。現在の就職活動状況は、「まだ内定をもらっていないので、就職活動継続」が、前回比3.9ポイント減の51.5%。「就職活動終了した」は、前回比9.0ポイント増の19.6%で、5人に1人が活動を終了していた。

 「活動を終了した」と回答した人が、内定を承諾する企業を決めるにあたって選考にした情報は、「業績・売上・利益等IR情報・財務情報」が前回比14.2ポイント増の53.1%、「離職率・残業時間等労働条件の数値」が前回比12.0ポイント増の45.3%と、それぞれ大幅に増加した。

 「就職先として大手企業にこだわるか」との問いには、15.3%が「大手企業しか考えていない」と回答。前回より3.9ポイント、前年より4.4ポイント増加した。一方、「できれば大手企業に就職したい」は前回比3.4ポイント減、前年比9.1ポイント減の39.0%。「企業規模は気にしない」は、前回比0.1ポイント増、前年比5.6ポイント増の39.3%。

 理由には「企業規模より仕事内容や働き方を重視したい」「やりたいことができるかを重視している」「福利厚生がしっかりしていれば問題ない」等、やりたいことや仕事内容を重視する一方、給与や福利厚生がしっかりしていることを前提とする声も少なくなかった。

 「内々定を受諾するにあたり、企業から求められたこと」は、「書面の提出」が53.0%ともっとも多かったが、前回から9.2ポイント、前年から10.4ポイントの大幅減となった。「求められたことはない」は38.0%で、前回から9.4ポイント、前年から8.4ポイント増加した。
《奥山直美》

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