【大学受験2023】和歌山県立医大、全国初「産科枠」設置

 和歌山県立医科大学は2022年5月17日、2023年度(令和5年度)医学部入学者選抜の県民医療枠に、分娩医育成に向け全国初となる「産科枠」と、従事する医師の少ない小児科や精神科等の医師育成を目指す「不足診療科枠」の設置を発表した。

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2023年度(令和5年度)和歌山県立医科大学医学部医学科入学者選抜における特別枠の設置
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 和歌山県立医科大学は2022年5月17日、2023年度(令和5年度)医学部入学者選抜の県民医療枠に、分娩医育成に向け全国初となる「産科枠」と、従事する医師の少ない小児科や精神科等の医師育成を目指す「不足診療科枠」の設置を発表した。

 和歌山県は、県内で医師不足が深刻な「産科医」や、特に不足する産科・小児科・精神科の3診療科に従事する医師を育成するため、和歌山県立医科大学の2023年度医学部入学者選抜に「産科枠」と「不足診療科枠」を設置。現行の県民医療枠を「県民医療枠A(現行枠)」「県民医療枠B(産科枠)」「県民医療枠C(不足診療科枠)」の3種類に分ける。

 新たに設ける「産科枠」は、学校推薦型選抜で3名程度を全国募集し、内申書と大学入学共通テストや面接の結果で合否を判定する予定という。「不足診療科枠」は、一般選抜(前期)で2名程度を全国募集する。奨学金の制度もあり、卒業後9年間はキャリア形成のため、和歌山県立医科大学や和歌山県内の病院で勤務してもらうとしている。

 和歌山県の仁坂吉伸知事は、5月17日の定例会見で「産科の医師不足で人々が困っているんだから、困っているのを助けてあげようというのが仁術としての医学だと思うので、そういう志の高い人にぜひたくさん受けてもらいたい」と呼びかけた。
《川端珠紀》

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