子持ち共働きの人「将来・未来について不安・不満」8割超

 子供がいる共働きの人で将来・未来について不安や不満を抱える人は8割を超えることが、博報堂が2022年7月8日に公表した調査結果から明らかになった。

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将来・未来への不安・不満があるか、将来・未来への志向と行動について
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 子供がいる共働きの人で将来・未来について不安や不満を抱える人は8割を超えることが、博報堂が2022年7月8日に公表した調査結果から明らかになった。

 「共働きファミリーの将来・未来への意識調査」は、20~40代の既婚子あり共働き(総合・一般職・派遣・フリーランスなどは問わず。パート・アルバイトは除く)をしている5,794名(男性1,951名、女性3,843名)を対象にインターネット調査で実施した。調査期間は2022年2月。

 まず、将来・未来への不安・不満があるかどうか聞いたところ、「不安・不満がある」が35.0%、「やや不安・不満がある」が47.8%、「どちらともいえない」が13.5%、「あまり不安・不満がない」が2.7%、「不安・不満がない」が1.0%だった。

 「不安・不満がある」と「やや不安・不満がある」をあわせると、82.8%が「不安・不満がある」と回答し、多くの人が不安・不満を抱えていることがわかった。

 将来・未来への志向と行動について聞いたところ、「将来のことを考え、行動をし始めている」と回答した人は26.2%、「将来ことは考えているが、行動をできていない」と回答した人は27.4%、「将来について考えていない」と回答した人は46.4%だった。

 博報堂は、「将来のことを考え、行動をし始めている」と回答した人を「未来行動ファミリー」として着目し、行動まで踏み込む背景にある価値観や関心があることについての特徴を分析した。

 考え・価値観に関して自身の考えにあてはまるものを選ぶ質問では、共働きの人全体と比較して未来行動ファミリーは「時代にあわせて自分も成長や学習が必要だと思う」という意識が47.6%と高かった。

 未来に向けて「今をしっかり見極めて行動したい」「できるだけ早く準備をしたい」「必要なことにはお金をかける」という行動的な意識や「人生は自分の行動や気持ちで変えられる」というポジティブな意識も持っていることがわかった。全体では20%台なのに対し、未来行動ファミリーは40%台で大きく差があった。

 現在関心のあることを選ぶ質問では、共働きの人全体は「資産形成」「家事・育児分担」「学校教育以外の子供の教育」「子供の体験を広げる塾・習い事」と続く。一方で、未来行動ファミリーは、それらの項目に加え、「サステナブルな商品や方法の家事」にも関心が高かった。

 「将来のことを考え、行動をし始めている」人は、行動的かつポジティブな意識を持っていて、ゴミやフードロス等を減らすといったサステナブルに関心が高いことがわかった。

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《鈴木あさり》

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