23年卒の内々定率85.8%…現行スケジュールで過去最高

 マイナビは2022年9月7日、2023年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(8月)」の結果を発表した。内々定率は前年比4.5ポイント増の85.8%で、現行のスケジュールになった2017年以降、過去最高の数値となった。

教育・受験 大学生
内々定保有率の推移
  • 内々定保有率の推移
  • 平均内々定保有社数
  • 内定式の実施形式について(内定式の詳細の連絡を受けた学生限定)
  • 入社後の配属について、どの時点で知りたいと思うか
  • 配属先をどのように告知するか(マイナビ2023年卒 企業新卒採用活動調査より)
  • これまでの就職活動に対する「納得度」

 マイナビは2022年9月7日、2023年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(8月)」の結果を発表した。内々定率は前年比4.5ポイント増の85.8%で、現行のスケジュールになった2017年以降、過去最高の数値となった。

 調査は、マイナビ会員の2023年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生3,514名(文系男子754名・文系女子1,423名・理系男子734名・理系女子603名)を対象に実施。2022年8月25日~8月31日、インターネットを利用して行った。

 2023年卒業予定の大学生・大学院生の8月末時点での内々定率は前年比4.5ポイント増の85.8%。平均内々定保有社数は前年比0.3社増の2.5社となった。企業の採用意欲の高まりを受け、7月に引き続き、内々定率・平均内々定保有社数ともに前年比増で推移しており、内々定率は現行のスケジュールになって以降(2017年卒~)過去最高の数値となった。

 入社予定先企業から内定式の詳細に関する連絡を受けた学生に実施形式を聞いたところ、「対面形式で実施される予定」66.1%(前年比32.4ポイント増)でもっとも多く、前年最多だった「オンライン形式で実施される予定」26.8%(前年比26.9ポイント減)を大幅に上回り逆転した。コロナ禍3回目の内定式だが、企業側にも感染症対策のノウハウ等が蓄積されたことで、対面実施の予定が増加したと考えられる。

 また、「入社後の配属をどの時点で知りたいと思うか」という質問に対し、入社前に知りたいと思う学生は86.0%だった。企業調査によると「入社前」に配属先を告知する割合は「勤務地の通知」60.8%、「職務内容の通知」57.8%と、学生の希望するタイミングと実際の企業が通知するタイミングにギャップが生じていることがわかる。特に、「内定通知と同時」15.5%、「内定式」15.4%は、企業が実際に実施するタイミングとギャップが大きく、学生は入社後の自身の働く環境について早めに知りたいというニーズがあるようだ。

 入社後の配属先について、企業が学生に告知する時期と学生が知りたいと思う時期にギャップがあることが明らかになり、調査担当者は「ギャップを少しでも埋めていくためには、可能な範囲で配属先に関して学生に向けて説明する等、選考や面談等を通じて入社後の希望についてコミュニケーションを図っていくことが重要」とコメントしている。


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