ウェザーニューズは2022年11月29日、「冬の小売需要傾向2022」を発表した。今シーズンは1月に入っても寒い時期が続き、肉まん・鍋物の食料品や防寒インナー等の冬物衣類の需要は例年よりも長くなると予想している。
今冬は、ラニーニャ現象の影響で偏西風が日本付近で南に蛇行するため、日本の上空には西回りで寒気が流れ込みやすい状況が続く。このため、12~2月の気温は、北日本では平年並~やや高い、東日本で平年並~やや低い、西日本は平年並~低くなる予想で、東~西日本は寒い冬になりそう。特に、12~1月は強い寒気が流入しやすく、西日本を中心に厳しい寒さとなる時期もあるという。
同社の気象データアナリストは、2020~2021年と2021~2022年の11~2月のGoogle検索数の傾向と気象データの関係を分析。今シーズンの冬の気温傾向を組み合わせて、今年は冬物商品がいつまで注目されるかを予想した。鍋、肉まん、ホット飲料、防寒インナー、大型商品等の冬物商品の検索は、例年秋から需要が高まるが、年が明けると次第に落ち着いていく。2021~2022年(昨シーズン)の冬は東~西日本では平年より気温が低く、1月も寒さが続いたことで、年明け後も注目度が高い状態が続いた。今シーズンは昨シーズン同様に、1月に入ってからも平年より気温がやや低いエリアが多くなるため、鍋や肉まん等の食料品や日用品が注目される期間が例年よりも長く続きそうだと予想している。
また、今シーズンの花粉飛散は2月上旬にスタートする予想。飛散開始後は徐々に花粉関連商品が注目されるとみている。花粉飛散量は、昨シーズンと比べて北日本や北陸では少ないものの、関東・東海・西日本では多くなる予想で、西日本では1.7倍もの飛散が予想される。平年比では、北日本ではやや少なく、東日本では概ね平年並、西日本ではやや多くなる予想。このことから、花粉症対策グッズは関東以西のエリアほど需要が高まるとしている。
ウェザーニューズはWebサイトでエリアごとの気象見解を公開。12~2月の気温(平年との比較)、12~2月の気象見解をまとめている。東日本(関東甲信・北陸・東海)の1月は日本海側がスッキリしない天気の日が多く、下旬は雪が強まるおそれもある。1月14日、15日の大学入学共通テストへの影響も懸念されるため、受験生は最新情報に注意すること。後半は冬晴れの傾向で、空気が乾燥するため、特に受験生はウイルスの流行に注意して手洗いやうがい、保湿等の対策を万全に行うようアドバイスしている。
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