東京都、3年ぶりインフルエンザ流行入り…注意喚起

 東京都は2022年12月22日、3年ぶりにインフルエンザが流行シーズンに入ったことを発表した。流行開始の目安となる定点あたりの患者数1.0人を超え、1.12人となった。今後本格的なインフルエンザの流行が懸念されるとし、ワクチン接種や手洗い等の感染症対策を促した。

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インフルエンザ流行分布マップ
  • インフルエンザ流行分布マップ
  • リーフレット「この冬、コロナ・インフルエンザ同時流行に備えて」
  • 都内のインフルエンザ患者報告数(インフルエンザ定点報告)過去5シーズン
  • インフルエンザ様疾患の集団感染事例の報告数
  • インフルエンザウイルス検出状況(感染症発生動向調査事業)
  • インフルエンザ患者の年齢層別内訳

 東京都は2022年12月22日、3年ぶりにインフルエンザが流行シーズンに入ったことを発表した。流行開始の目安となる定点あたりの患者数1.0人を超え、1.12人となった。今後本格的なインフルエンザの流行が懸念されるとし、ワクチン接種や手洗い、マスク着用等の感染症対策を促した。

 インフルエンザの流行は3年ぶり。東京都は、都内419か所のインフルエンザ定点医療機関からの患者報告数が12月12日~18日の1週間で1.12人となったことから流行開始を発表した。流行開始の目安は定点あたり1.0人。東京都では、定点あたり10人超えで「注意報」、30人超えで「警報」を発令する。

 流行目安となる1.0人を超えたのは、都内31か所中11か所の保健所。北区(2.64人)、八王子市(2.56人)、荒川区(2.33人)、町田市(2.08人)、練馬区(1.95人)、渋谷区(1.86人)、世田谷(1.84人)、中野区(1.80人)、南多摩(1.64人)、多摩小平(1.27人)、多摩立川(1.10人)の順に報告数が高い。

 2022~2023年シーズンのインフルエンザウイルスは、AH3(A香港型)のみが検出されている。感染者は5~9歳の子供がもっとも多い。今シーズン(2022年9月5日~12月18日)、都内の学校や社会福祉施設等で発生したインフルエンザ様疾患の集団感染事例は29件で、同期間の都内学校等の臨時休業(学級閉鎖等)は、幼稚園1件、小学校6件、中学校2件、高校1件、その他1件の計11件にのぼる。

 東京都は、今シーズンは新型コロナウイルスとの同時流行も懸念されるとし、ワクチン接種、こまめな手洗い、必要な場面でのマスク着用等、感染症対策を促している。あわせて、同時流行に備え、リーフレット「この冬、コロナ・インフルエンザ同時流行に備えて」等を作成し、活用を呼び掛けている。

《川端珠紀》

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