【高校受験2023】兵庫県公立高入試<理科>講評…易化

 開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2023】兵庫県公立高校<講評・理科>
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 2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。2023年3月3日に発表された全日制の志願者数は2万2,663人で、志願倍率は1.03倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

兵庫県<理科>講評
(開成教育グループ 提供)

大問1 植物の特徴と生物のつながり 標準
大問2 天気の変化と空気中の水の変化 標準
大問3 混合物の分け方、水溶液の濃度、溶解度 標準
大問4 電気とエネルギー やや難

 全体的に、基本的な知識を問う問題が多く、昨年より平均点が上昇するものと予想される。

 大問1は、植物の特徴と生物のつながりについての問題であったが、後半の実験・観察についての問題は、実験レポートを読んで意味をつかみとる読解力が求められる問題が一部見られたが、その他は、基礎知識を問う基本的な問題であった。

 大問2は、天気の変化と空気中の水の変化に関する問題で、前半は、基礎知識があればすべて正解できる問題で後半は、湿度や飽和水蒸気量から実際の水蒸気量を求めさせる計算の問題が見られたが、表から正確に数値を読み取って、ミスなく計算できれば十分に対応できる標準的な問題であった。

 大問3は、化学についての問題で、基本的な知識を問う問題に加えて、密度や濃度の計算問題が出題された。表は水100gにとける物質の限度量であるのに対して、問題では水150gにとける物質の限度量を求める必要があり、正確な計算ができるかどうかが求められた。大問3の最後の「求めた値が最も小さい水溶液の質量パーセント濃度を求める」問題は正答率が低かったものと予想される。

 大問4は、電気に関する問題で、基礎知識で対応できる問題があった一方で、1(4)は、図に書かれている回路を、簡単な回路図に書き換えて、回路全体の抵抗から電流計に流れる電流を求める力、グラフの意味を考える力の両方が問われる問題であったため、正答率が低かったものと予想される。

 全体的に、記述問題はまったくなく、すべて記号選択か計算問題であった。基礎知識の定着と定番パターンの計算問題が確実に正解できる力があれば、十分に対応できる問題であった。


 このレポートは2023年3月11日(土)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

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