【高校受験2023】千葉県、公立高入試で採点ミス933件…誤って6人を不合格

 千葉県教育委員会は2023年3月17日、2月21・22日に実施した2023年度(令和5年度)公立高校入試の学力検査について98校で計933件の採点ミスがあり、誤って不合格とした受検者6名を新たに入学許可候補者としたことを発表した。

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令和5年度千葉県公立高等学校入学者選抜における採点の誤りについて
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 千葉県教育委員会は2023年3月17日、2月21・22日に実施した2023年度(令和5年度)千葉県公立高校入試の学力検査について98校で計933件の採点ミスがあり、誤って不合格とした受検者6名を新たに入学許可候補者としたことを発表した。

 千葉県教育委員会は、2月21・22日に2023年度公立高校入学者選抜学力検査、3月3日に合格発表を実施した。3月8日、小金高校に答案に対する自己情報開示請求があり、当該受検者の答案を確認したところ、採点の誤りがあることが発覚。3月9日に他の受検者についても確認したところ、複数教科で複数名にわたる採点の誤りが確認されたという。

 これを受け、同様の誤りや合否に影響がないかを確認するため、3月10日から15日まで全公立高校において学力検査の答案の一斉点検を実施したところ、県立高校92校で870件、市立高校6校で63件の「正解と不正解」「配点・部分点」「小計・合計」等の採点の誤りが発覚したという。

 また、修正した得点によりあらためて合否の判定を行ったところ、県立高校4校で5名、市立高校1校で1名について、本来合格とすべき受検者を不合格としていたことが判明した。誤って不合格としていたのは、津田沼高校2名、松戸高校1名、柏中央高校1名、成田北高校1名、市立稲毛高校1名。

 本来合格とすべきところ不合格としていた受検者には、謝罪のうえ入学許可候補者決定通知を手渡し、入学に向けて必要な説明や相談を丁寧に行うとし、すでに当該校長が対応している。また、すでに口頭による得点のみの開示を行った者のうち、点数に誤りのあった受検者には謝罪のうえ、訂正後の得点を伝えているという。

 千葉県教育委員会は、マニュアルに基づき採点・点検を行っていたにもかかわらず誤りが生じたことについて、採点や点検がどのような体制・手順・方法で行われたのかを詳細に調査し、採点の誤りの原因を徹底的に究明するとともに、調査結果を踏まえ、外部の意見も聞きながら実効性のある対策を講じ、再発防止に取り組むとした。

《木村 薫》

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