コロナワクチン、健康な子供の優先度は低い…WHO

 WHO(世界保健機関)は2023年3月28日、新型コロナウイルスワクチンの接種ガイダンスを更新した。生後6か月から17歳までの健康な子供と青年は、接種の優先順位が低いとしている。

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 WHO(世界保健機関)は2023年3月28日、新型コロナウイルスワクチンの接種ガイダンスを更新した。生後6か月から17歳までの健康な子供と青年は、接種の優先順位が低いとしている。

 WHOの予防接種に関する戦略的諮問専門家グループ(SAGE)が、新型コロナウイルスワクチンの使用を優先するための接種ガイダンスを更新。ワクチン接種の優先度から3つのグループに分類した。

 優先度の高いグループには、高齢者、糖尿病等の重い基礎疾患がある人、生後6か月以上の子供を含む免疫不全の人、妊婦、医療従事者をあげ、半年または1年ごとの定期的な接種を推奨している。

 一方、健康な成人、基礎疾患のある子供や青年は、優先度が中程度のグループとし、追加接種(いわゆるブースター接種)は1回までを推奨。優先度がもっとも低いグループには、生後6か月から17歳までの健康な子供と青年をあげている。

 6か月から17歳までの健康な子供と青年にとって、ワクチンは安全で効果的としたうえで、健康な子供や青年にワクチンを接種することによる効果は、従来から接種されている子供向けの必須ワクチン(ロタウイルス、はしか等)と比較すると低いとした。

 妊婦へのワクチン接種は、最後の接種から6か月以上経過している場合は、追加接種を含め、妊婦と胎児に効果的で、新型コロナウイルスによる乳児の入院の可能性を低減するのに役立つとしている。

 ブースター接種は、費用対効果等を考慮し、国ごとに必要性を判断するよう勧めている。

《奥山直美》

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