ブラック校則2割超…下着の色指定・地毛証明書の提出

 スタディプラスのStudyplusトレンド研究所は、「学校のルールについての意識調査」を実施し、2023年4月14日、結果を公開した。校則でアルバイト、メイク、特定の髪型(ツーブロック・パーマ等)が禁止されている学校が多かった。

教育・受験 中学生
自分の通う学校にある校則は?
  • 自分の通う学校にある校則は?
  • 学校指定の制服はある?
  • 学校指定の制服は必要?
  • 制服(私服通学)は学校を選ぶ基準になった?
  • 校則は厳しい?(中高生)
  • 校則は厳しい?(地域別)
  • 校則は厳しい?(先生)
  • 学生時代、校則は守っていた?(先生)

 スタディプラスのStudyplusトレンド研究所は、「学校のルールについての意識調査」を実施し、2023年4月14日に結果を公開した。校則でアルバイト、メイク、特定の髪型(ツーブロック・パーマ等)が禁止されている学校が多かった。

 調査は2023年1月23日から1月29日にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の中学1年生から高校3年生(学年は2022年度時点)を対象に、2023年1月30日から2月10日にかけて全国の高等学校の教員を対象に実施、中高生5,697名・高校教員209名から回答を得た。

 調査に協力した中高生のうち、90%以上が制服のある学校に通っていると回答している。学校指定の制服について、必要だと回答したのは、制服のある学校に通う人では41.4%、制服の無い学校に通う人では14.7%、先生では49.3%と、いずれも半数以下であった。制服(または私服通学可能なこと)が進路を選ぶ基準になった人は、制服がある学校の23.8%に比べ、制服がない学校が47.0%と大きく上回った。

 校則でアルバイト、メイク、特定の髪型(ツーブロック・パーマ等)が禁止されている学校が多かった。ブラック校則として話題になりやすい「下着の色指定等」は中学で25.3%、「地毛証明書の提出」は高校で25.5%も存在することがわかった。

 「自分の通う学校の校則を厳しいと思うか」については、中間の数字である「3」がもっとも多い結果となった。地域別では、九州は校則が緩いと思う高校生が全国でも圧倒的に少ない。一方で中国地方・東北地方・甲信越では厳しいと思う高校生が少ないことが明らかになった。

 「校則が厳しいと思うか」を先生に尋ねたところ、生徒同様、中間の数字である「3」がもっとも多かった。学生時代、校則違反をしなかった生徒が半数以上であった。

 中高生が「これはおかしいと思う校則」の上位3項目は、「服装指定・身だしなみ(ジャージ登校・スカートの長さ」「スマホの禁止」「持ち物の色指定(靴下・カーディガン・セーター等」であった。制服・学校指定の持ち物について「男女差に不満・疑問」「男性のスカート」「ジェンダーレスもっと進んでほしい」等の回答があった。また、最近、校則にある男女の区別が廃止された例もいくつか見られた。

 アンケートの詳細はWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

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