小中学生の自宅学習、ICT機器活用に個人差

 学校でのICT機器活用が進む中、自宅学習でICT機器を使用しない小中学生が増加傾向にあることが、2023年5月23日に教育ネット総合研究所が発表した「ネット利用における実態調査」の結果から明らかとなった。

教育ICT 小学生

 学校でのICT機器活用が進む中、自宅学習でICT機器を使用しない小中学生が増加傾向にあることが、2023年5月23日に教育ネット総合研究所が発表した「ネット利用における実態調査」の結果から明らかとなった。

 調査は、教育ネット支援自治体の小・中学校の児童生徒2万8,930人を対象に、ICT機器の所有やサービス利用、利用時間等のアンケート調査を集計したもの。調査期間は2022年4月~2023年2月。

 小学3年生~中学3年生が家庭学習等でパソコン、タブレット等を「1日あたり2時間以上」使用する割合は、前年と比べると、平日で5~10ポイント増加、休日は4~8ポイント増加。GIGAスクール構想2年目となる2022年度は家庭学習で端末活用がさらに進んだようすがみられた。

 一方、自宅学習でICT機器を「使用しない」割合は前年より増加。特に中学生で増加率が高く、中学3年生では前年比20ポイント増、平日・休日ともに約4割が使用していないと回答している。小学生においても前年と比べると「使用しない」割合が増加傾向にあり、小学3年生以外の学年で増加。自宅学習でのICT機器活用に個人差があることが浮き彫りになった。

《川端珠紀》

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