Chromebook 日本市場は前年比2倍以上「Wi-Fi に接続していなくても使える」

 リモートワークやオンライン学習の増加に伴い、2020年の日本市場は前年比2倍以上というChromebook。注目の高まりを受け、Google Japan は2020年10月30日に「Chromebook に関する記者説明会」オンラインで開催。そのようすをレポートする。

教育ICT 小学生
2020年10月30日「Chromebook に関する記者説明会」資料より
  • 2020年10月30日「Chromebook に関する記者説明会」資料より
  • 2020年10月30日「Chromebook に関する記者説明会」資料より
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  • 2020年10月30日「Chromebook に関する記者説明会」資料より
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 GIGAスクール構想の前倒しにより、教育市場に向けたパソコンメーカー各社、OS各社、周辺機器メーカーの市場争いは激化。OS市場争いはGoogleのChrome OS、AppleのApple OS、MicrosoftのWindows OSの三つ巴戦といえる状況の中、2020年10月30日にGoogle Japanが「Chromebook に関する記者説明会」を開催した。

絶えず皆がスマートフォンや
タブレットで活動する時代



 GoogleのChromebookは2010年に初代Chromebook「Cr-48」を発表し、日本での販売を2014年にスタート。2016年には世界各国の教育現場で使われ始め、今では世界で4,000万台以上のChromebookが教育現場で使われているという。2020年はリモートワークやオンライン学習の増加に伴い、日本市場は前年比2倍以上というChromebook。注目の高まりを受け、2020年10月30日にオンラインで開催された「Chrombook に関する記者説明会」では、Google Chrome OSプロダクト マネージメント統括のJohn Maletis氏が、Chromebookの特徴と今後の展望について説明した。

  John Maletis氏は、まず冒頭で世界中が大きく様変わりしている状況に言及し、「私自身も3人の子どもは遠隔で学習しており、私も妻も親としての役割のほかに、教師やIT管理者の役割を担っている。その中でChromebookに助けられている」と1人の親としての視点からの気付きを伝えた。

 「ここ数年で生産性は高まり、より世界はシンプルになってきたと感じている。たとえば、本を読む、音楽を聴く、旅行の予約をするなど生活に進化が見られ、絶えず皆がスマートフォンやタブレットで活動をし、マルチモーダルになり、親、従業員、生徒、顧客など複数の役割を同時にこなしている人が増えた。そして多くのものがクラウドになっている」と語るJohn Maletis氏。約10年に渡るChromebookの歴史を振り返り、あらためてその特徴について説明した。

初代Chromebook「Cr-48」の発表は2010年。10年で世界は大きく様変わりした

今でも聞かれる「Chromebookはオフラインでは使えないの?」



 Chromebookが重要視しているのは「Security(セキュリティ)」「Speed(スピード)」「Simplicity(シンプル)」「Smarts(スマート)」「Shareability(共有)」の5つの「S」だ。5つの「S」を実現する特徴として以下の10点をあげた。

1.Titan C セキュリティチップ搭載(※発売年代や機種による)
2.何層ものセキュリティで守る
3.数秒で起動し、すぐに見つかる
4.Chrome OSを常に最新に保つ自動更新
5.スタイラスペンで生産性アップ
6.簡単なセットアップですぐに使える
7.家族のデジタル上のルール設定を
8.多彩なアプリで仕事も遊びも
9.Wi-Fiが落ちても手は止めない
10.Chrome OSを多様なハードウェアで


 10の特徴のなかでも、John Maletis氏が強調していたのは「9.Wi-Fi が落ちても手は止めない」こと。すべてのデータがクラウド上に保存されるChromebook は、「Wi-Fi に接続していないと使えないのでは…?」ということを今でも聞かれるというが、Chromebook にはオフラインで動作するアプリが内蔵、もしくはインストールできるので、オフラインモードにしておけば、Wi-Fiがなくても続けて使うことができ、オンラインになったときに保存される仕組みになっている。



 もう1点、よく聞かれることとして「Chromebookにアプリはインストールできませんよね?」については、Google Playストアの馴染み深いアプリを使用できることを説明し、多くの企業と連携していることを強調した。



 John Maletis氏は最後に、HP、Lenovo、ASUS、Acerから発売中のChromebookの製品ラインアップを紹介し、日本はLTE対応端末のニーズが高いことに言及。「アメリカではWi-Fi対応端末が主流だが、実は最近LTE対応端末のニーズが高まっている。GIGAスクール構想によって日本市場でニーズの高い LTE対応端末を今後より多く揃えていく可能性がある」と語り、記者説明会は終了となった。


 急ピッチで進むGIGAスクール構想で2021年3月には小中学校では1人1台環境が整う予定だ。家庭では保護者が個人のデジタルデバイスを持ち、さらにリモートワークのために勤め先の端末を持ち帰ってきている場合もある。そこに子どもが学校からパソコン・タブレットを持ち帰ってくる。年々自分のスマートフォンを持ち始める年齢も低年齢化しているなか、小中学校が安全上の理由から、個人のスマートフォンを登下校時に持つことを許可する動きもある。学校の方針としてBYOD(Bring Your Own Device)を掲げ、ICT活用を推進する学校も増えてきた。

 もはや学校でも家でも、1人1台から2台へという未来はすぐそこにあるのだろう。ツールの進化によって子どもたちの学び方、先生の教え方、親子関係、そして未来の社会はどう変化・進化していくのか。これからもGoogleのサービスとChromebookの動きに注目したい。
《田口さとみ》

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