ゲリラ豪雨、7-9月に全国で5.7万回発生予想…前年比0.76倍

 ウェザーニューズは2023年7月6日、事前対策への意識を高め被害軽減につなげることを目的に「ゲリラ豪雨傾向2023」を発表した。7~9月のゲリラ豪雨は、全国でおよそ5万7千回発生する予想。前年比0.76倍、過去5年平均比ではほぼ同数となる見込み。

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2023年 ゲリラ豪雨 予想発生回数
  • 2023年 ゲリラ豪雨 予想発生回数
  • 2023年 ゲリラ豪雨 予想発生回数(昨年比)
  • 2023年 ゲリラ豪雨 予想発生回数(過去5年比)
  • 2023年 ゲリラ豪雨 予想発生時期
  • 2023年 ゲリラ豪雨 発生パターン

 ウェザーニューズは2023年7月6日、事前対策への意識を高め被害軽減につなげることを目的に「ゲリラ豪雨傾向2023」を発表した。7~9月のゲリラ豪雨は、全国でおよそ5万7千回発生する予想。前年比0.76倍と前年より発生回数は減るものの、過去5年平均比ではほぼ同数となるため注意が必要だ。

 毎年「ゲリラ豪雨」による突然の激しい雨や落雷による被害が全国各地で発生している。ウェザーニューズでは、少しでも被害を減らすべく「ゲリラ豪雨傾向2023」を発表。「ゲリラ豪雨」の予想発生回数を47都道府県別に公開した。

 2023年7~9月のゲリラ豪雨は、全国でおよそ5万7千回発生すると予想。発生総数がおよそ7万5千回だった2022年と比べると0.76倍、過去5年平均と比べるとほぼ同数となる見込み。都道府県別にみると、前年の半分~前年並みの回数となるところが多く、東京都は680回(前年比0.7倍、例年比0.8倍)、愛知県は790回(前年比0.5倍、例年比0.7倍)、大阪府は240回(前年比0.4倍、例年比0.6倍)。北陸西部や西日本日本海側では発生回数が前年の半分以下との予想が出ている地域もある。

 なお、もっとも発生回数が多いと予想されているのは、沖縄県で7,460回(前年比1.3倍、例年比1.9倍)。他エリアに比べ発生回数が例年の2倍近い予想となっているため、注意してほしい。

 今シーズンは特に、8月中旬から9月上旬にかけて発生しやすくなる見込み。9月上旬にかけて日本付近は広く太平洋高気圧に覆われ、晴れて気温があがる日が多くなる。このため、湿った空気や地表面の昇温の影響を受けてゲリラ雷雨が発生するパターンが多くなり、特に太平洋側や内陸部でゲリラ雷雨が発生しやすくなると予想される。

 9月中旬以降は秋雨前線や台風の影響を受けて、突発的かつ局地的なゲリラ雷雨の発生は徐々に減少。ゲリラ雷雨のシーズンも終息に向かうという。

 1度ゲリラ豪雨が発生すると、激しい雨による冠水や低地の浸水、落雷による停電や交通機関への影響など、さまざまな被害が懸念されるため、随時最新の雨情報の確認をしてほしい。ウェザーニューズは、都道府県別のゲリラ豪雨傾向や発生予想回数をWebサイトに掲載。少しでも被害を減らすべく、継続的に情報を発信していくという。

《畑山望》

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