埼玉県、インフルエンザで今季初の学級・学年閉鎖

 埼玉県教育委員会は2023年9月4日、県内の公立学校2校でインフルエンザ様疾患による学級・学年閉鎖があったと発表した。前年より3か月ほど早く、今季(2022~2023年シーズン)では県内初の措置となった。

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埼玉県の流行状況(2023年第35週)
  • 埼玉県の流行状況(2023年第35週)
  • 臨時休業を実施する学校の状況

 埼玉県教育委員会は2023年9月4日、県内の公立学校2校でインフルエンザ様疾患による学級・学年閉鎖があったと発表した。前年より3か月ほど早く、今季(2022~2023年シーズン)では県内初の措置となった。

 臨時休業の措置をとったのは、越谷市の公立小学校と南部地区の県立高校。いずれも発熱をともなう風邪症状などのインフルエンザ様疾患の欠席者がいたため、まん延防止を目的に臨時休業とした。小学校では、24人のうち6人が欠席し、9月4日から5日まで学級閉鎖。高校では、348人のうち58人が欠席し、9月4日から8日まで学年閉鎖している。

 埼玉県内の過去5年間のインフルエンザによる学級閉鎖の状況をみると、コロナ禍の2020年度と2021年度は措置なし。2022年度は12月12日に最初の学級閉鎖を実施した。2019年度は9月9日、2018年度は9月28日が最初の学級閉鎖日だった。

 埼玉県内では、インフルエンザ患者が微増しており、2023年第35週(8月28日~9月3日)の定点医療機関からの報告数は735人。定点あたりの患者数は2.83人。まだ本格的な流行には至っていないが、今後の動向には注意が必要だ。

 普通の風邪が鼻や喉の症状から始まることが多いのに対し、インフルエンザは急に高い熱が出る点に特徴がある。発熱とともに悪寒や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状も強く、鼻汁や咳などの症状は発熱のあとから出てくるとされている。予防策には、人混みを避ける、外出後の手洗い、外出時のマスク、適度な湿度などがあげられている。

《奥山直美》

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