【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<学校選択問題・英語>講評…大問2、3は例年より難化

 令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、学力検査「学校選択問題・英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科と学校選択問題・数学)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2024】埼玉県公立高校入試<学校選択問題・英語>講評
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 2024年2月21日(水)、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2024年2月16日(金)に発表した埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数は、全日制(普通・専門・総合学科)入学許可予定者数3万5,130人に対し、確定志願者数は3万9,414人で、倍率は1.12倍だった。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和6年度(2024年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査「学校選択問題・英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(数学)についても、同様に掲載する。

<学校選択問題・英語>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 大問数、大問構成、配点は例年通りだった。

 大問1は、リスニング。例年と同様の形式だった。

 大問2は「ピクトグラム」についての対話文読解。小問数、問題形式はほぼ例年通り。昨年出題された図表から読み取る問題は出題されなかった。問3の整序英作文は、複数の文法知識と文脈理解が必要のため難易度は高かった。また問5の英問英答も質問に対する根拠は見つけやすいが、答える際に形を変化させないといけないため、苦戦した受験生もいたのではないだろうか。

 大問3は、「人工冬眠」についてのエッセイ。問題形式、小問数に変化はなかった。注釈はあるが、見慣れない単語が多かったため、内容を理解するのに苦しんだかもしれない。問1の語形変化問題は、動詞だけでなく、名詞を変化させる問題が初めて出題された。問4の英問英答は大問2と同じく、本文の根拠から形を変化させるパターンが出題されているため、どれだけ練習量を積んでいるかが大きなカギになった。問6の要約文も同様に書き換える力が求められた。

 大問4は、条件英作文。内容は「キャッシュレス決済をもっと頻繁に使うべきだと思いますか?」についてを記述する問題であった。実際に経験したであろう内容で、抽象度が低く、記述しやすい内容であった。

 大問2、3の内容が例年に比べ難しかったため、想定した以上に時間がかかってしまった受験生もいるだろう。日ごろから時間管理をして長文を解く訓練が必要である。また文型や品詞の変化など複合的な知識が年々求められてきている。


 このレポートは令和6年2月21日(水)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:御三家Vコース 校舎長 小川 知紀氏)

《編集部》

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