【高校受験2024】兵庫県公立高入試<数学>講評…昨年度からの難易度変化なし

 2024年3月12日(火)、令和6年度(2024年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「数学」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2024】兵庫県公立高入試<数学>講評
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 2024年3月12日(火)、令和6年度(2024年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。2024年3月4日に発表された全日制の志願者数は2万2,677人で、志願倍率は1.04倍となった。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「数学」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

兵庫県<数学>講評
(開成教育グループ 提供)

【数学】昨年度からの難易度変化:なし

大問1 小問集合    易
大問2 関数の利用   やや難
大問3 文字と式・確率  標準
大問4 図形とグラフ   やや易
大問5 図形       標準
大問6 データの分析・データの活用  標準

 全体として難易度に大きな変化は見られなかったが、読解力や思考力が試される問題が多くなった。

 大問1は、問題数と配点に変化はなく、受験生には満点を目指してほしいところである。

 大問2は、駐車場の料金の比較をする問題だが、昨年度とはグラフが大きく異なったために困惑してしまった学生も多いと考えられる。片方の駐車場料金のグラフに関しては、文章を読んで理解するか書き込みを行う必要があった。

 大問3は、文字と式の証明と確率が出題された。確率を解くうえで(1)での証明がヒントとなっている。(2)〇2と〇3では因数分解をして積の形で考え、落ち着いて条件に合うものを探し、確率を計算する必要があった。

 大問4は、2乗に比例する関数と図形であったが、(3)までは例年どおりなので得点をしてほしいところである。(4)〇2については等積変形を2回行う必要があり、思考力が試される問題であった。

 大問5は、図形であったが、例年どおり最後の小問までたどり着くのが比較的難しく、小問の取捨選択を迫られたと考えられる。

 大問6は、(1)と(2)で中央値と箱ひげ図、度数分布表が出題された。難易度は高くなく、落ち着いて正答したいところである。(3)では、ブライアスコアという定義が出題され、その定義についての読解力が試された。落ち着いて文章を読み解き、〇1だけでも正答したいところである。

傾向に大きな変化はなかったが、単元を縦断するような問題が多く見られた。各単元を理解するだけでなく、多くの引き出しを持ち、それらを使いこなすことが重要であると考えられる。


 このレポートは2024年3月13日(水)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ



《編集部》

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