科学技術振興機構(JST)は、2024年10月26日と27日に開催する「サイエンスアゴラ2024」の企画を募り9月2日、約150企画を採択したと発表した。桝太一氏ら推進委員が注目企画を選出。VRで恐竜観察、ミニドローンの操縦体験など人気企画も決定している。
サイエンスアゴラは、異なる分野・セクター・年代・国籍を超えた関係者をつなぎ、さまざまな人たちが各地で主体的に推進するオープンフォーラム。2024年は「サイエンスと共に未来へ~Bound for the future with Science~」をテーマに、6月14日まで企画を募集。今回、同志社大学ハリス理化学研究所の桝太一氏ら推進委員会が、科学への興味・関心を喚起する体験・実験から、遠隔医療が可能な移動型手術車両や人と生成AIとの共生といった未来のテクノロジーまで、幅広い層が楽しめる約150企画を選出した。
立教大学は「ダリの”め”美術館~AIと私の未来を語る展~」、東京大学は「生き物に学ぶネイチャーテクノロジー」「ウイルスの謎に迫る!~研究最前線から共存する未来まで~」といった注目のプログラムを出展。福井県立大学 恐竜学研究所が監修した恐竜学体験では、最先端のVR技術を活用し、福井県で発掘された恐竜の骨格を大迫力で学ぶ体験を届ける。
また、立命館小学校の正頭英和教諭による子供の主体的な学びを引き出すワークショップや、将来的にさまざまな産業での活用が期待されるドローンの操縦体験など、専門的な知識や視点を取り入れ、子供から大人まで楽しみながら学べる企画が多数決定した。
ほかにも、若い才能の育成を目的とする「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)」や、科学への夢や自由な発想を発掘する「学生アイデアファクトリー」など、未来社会を担う次世代を巻き込んだ取組みも行われる。
開催日は10月26日・27日。今年はコロナ禍以降実施していたオンライン併催を見直し、リアルな交流やライブ感のある体験を重視した完全実地で開催。メイン会場のテレコムセンタービルに加え、日本科学未来館とも連携し規模を拡大する。さらに開催前日の25日はオンラインで前夜祭を開催。京都大学の宮野公樹准教授らが、名乗りをあげた出展者から日々の活動や原動力、サイエンスアゴラ出展の意図を深掘りする。
入場料無料。一部のプログラムは事前申込制、材料費などが必要なプログラムもある。推進委員会が選んだプログラム一覧は、特設サイトに掲載している。
◆サイエンスアゴラ2024
日時:2024年10月26日(土)~27日(日)10:00~17:00
会 場:テレコムセンタービル・日本科学未来館(東京都江東区青海)
参加費:無料(一部、実費徴収の企画あり)
<前夜祭>
日時:2024年10月25日(金)19:30~21:00
形式:オンライン(YouTubeライブ・アーカイブ配信あり)