ドリームエリアは2024年10月8日、「災害への備えについての全国調査結果」を発表した。自然災害に対する不安は全国的に非常に高く、保護者にとっては、災害時に子供がどこにいるかを把握できることが最大の安心材料であり、保護者の9割が「子供用GPS」が役立つと考えていることがわかった。
ドリームエリアは、日本最大級の学校業務支援システム「マチコミ」や子供見守りGPSサービス「みもり」を展開している。「災害への備えについての全国調査結果」は2024年9月13日~17日にかけて、「マチコミ」を利用する未就学児から大学生までの子供をもつ全国の保護者を対象にインターネットで実施した。有効回答数は2万1,609名。
調査結果から、今後数年間の地震、台風、大雨などの大きな自然災害に対し、全国平均で90%以上の人が不安を感じていることがわかった。特に高知県では「とても不安を感じている」という回答が多くみられた。
次に、自宅や周辺地域が自然災害に対してどれくらい安全か聞いたところ、自宅周辺が安全と考えている人は全体の37%で4割に迫ることがわかった。一方で、南海トラフ地震帯に近い地域では、事前に待ち合わせ場所を決めている家庭が多く、特に香川県では8割の人が設定していることがわかった。北海道や東北地方では待ち合わせ場所を設定していない家庭が多いという結果が出ている。
先日発表された「南海トラフ地震臨時情報」に対して、移動制限や自粛を行ったか聞いたところ、影響が懸念される静岡、愛知、三重、香川、高知では、「計画を取りやめた」や「計画を変更した」と回答した人が2割を超える地域もあり、臨時情報が日常生活に与える影響が非常に大きいことがわかった。一方で、全国平均では6割の人が「普段通りに活動した」と答えており、臨時情報に対する反応が地域によって異なることが明らかになった。
自然災害に対して多くの方が不安を感じている一方で、「人為災害に不安を感じる人」と「天災と人為災害の両方に不安を感じる人」をあわせると、54%が紛争や戦争に対し不安を抱いていることがわかった。
最後に、被災時に子供の現在地を把握できる「子どもGPS」は役立つと思うか聞いたところ、9割以上の保護者が、被災時に役立つと考えていることがわかった。一方で、「役立つと思うが、災害時に動作するか不安」と回答した人も3割弱存在し、通信インフラに対する懸念を抱いていることがうかがえる。