東京・春・音楽祭実行委員会は2025年3月14日から4月20日まで、クラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭2025」を、上野公園の各施設(東京文化会館、各美術館・博物館など)にて開催する。国内外一流アーティストによるオペラ、オーケストラ、室内楽、リサイタルなど、幅広いコンサートを多様な空間で届ける。
「東京・春・音楽祭」は2005年に「東京のオペラの森」として始まり、2009年に現名称に改称、2024年に20回目の春を迎えた。21年目となる2025年、東京春祭の「顔」となってきた「ワーグナー・シリーズ」では、マレク・ヤノフスキ指揮/NHK交響楽団で、ワーグナーが手掛けた最期の大作「パルジファル」を上演する。ヤノフスキ&N響は「合唱の芸術シリーズ」でベートーヴェンの晩年の傑作「ミサ・ソレムニス」も東京オペラシンガーズと演奏。荘厳な調べが上野を満たす。
2024年9月の「アッティラ」の熱演が記憶に新しいリッカルド・ムーティは、東京春祭オーケストラと共に「ローマの松」などイタリアを代表する作曲家たちの作品を届ける。「プッチーニ・シリーズ」では、ボローニャ歌劇場音楽監督のオクサーナ・リーニフ指揮/読売日本交響楽団で「蝶々夫人」を、ジョナサン・ノットは音楽監督を務める東京交響楽団と、2025年に生誕200年を迎えるJ.シュトラウス2世「こうもり」で音楽祭を華やかに締めくくる。
「東京春祭for Kids」では、未就学の子供から高校生まで、幅広い年代を対象としたさまざまなプログラムを提供する。バイロイト音楽祭提携の「子供のためのワーグナー」では「パルジファル」を親しみやすくアレンジして届ける。監修は、同音楽祭の総監督カタリーナ・ワーグナーがつとめる。また、毎年人気の子供のための絵本と音楽の会や公開リハーサルなど、さまざまな年齢の子供を対象にクラシック音楽の魅力を伝える。詳細は2025年1月発表予定。
さらに「桜の街の音楽会」では、上野周辺のみならず、オフィス街など都内のさまざまな場所を舞台に無料のミニ・コンサートを2025年2月中旬ごろから4月中旬にかけて開催予定。スケジュールは音楽祭公式Webサイトで2025年2月発表予定。
チケットは11月24日午前10時より順次、U-25チケットは2025年2月14日正午より発売する。購入方法はWebサイトより確認できる。さらに、高画質・高音質でのライブ・ストリーミング配信「東京・春・音楽祭LIVE Streaming」も有料で実施する。会場に来場できない人も、自宅のパソコンや、移動中のタブレット、スマートフォンでも東京春祭の公演を楽しむことができる。詳細は2025年2月発表予定。なお、権利関係の都合により配信されない公演もある。
◆東京・春・音楽祭2025
期間:2025年3月14日(金)~4月20日(日)
会場:上野恩賜公園(東京)一帯、東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、旧東京音楽学校奏楽堂、東京国立博物館、国立科学博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館ほか
チケット発売:2024年11月24日(日)10:00より順次
【U-25】2025年2月14日(金)12:00
【オンライン配信】2025年2月詳細発表予定
申込方法:Webサイトより確認できる