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勉強の動機「叱られたくない」小中高で過半数…東大ら調査

 勉強する理由の1つに「先生や親に叱られたくないから」と答えた小・中・高校生の数が、2016年からの約10年間で増加し、過半数にのぼることが、東京大学とベネッセが実施した共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」より明らかになった。

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あなた自身のことについて、次のようなことはどれくらいあてはまりますか
  • あなた自身のことについて、次のようなことはどれくらいあてはまりますか
  • あなたが勉強する理由について、次のことはどれくらいあてはまりますか

 勉強する理由の1つに「先生や親に叱られたくないから」と答えた小・中・高校生の数が、2016年からの約10年間で増加し、過半数にのぼることが、東京大学とベネッセが実施した共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」より明らかになった。

 調査は、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が2014年に立ちあげた共同研究プロジェクト「子どもの生活と学び」の一環として実施。同一の親子を対象に2015年から継続して追跡している。「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」は2025年7月~9月、全国の小学1年生から高校3年生の子供とその保護者2万331名を対象に調査依頼を送付。親もしくは子供の片方のみの回答などを除いた有効回答を分析対象とした。

 小・中・高校生に学習意欲と学習方法の理解について尋ねたところ、2016年と比べて2025年では、すべての学校段階で低下していることがわかった。「勉強しようという気持ちがわかない」(「とてもあてはまる」「まああてはまる」の計)と答えた割合は、小学4年生~6年生で2016年の32.7%から2025年の54.3%へと大きく増加し、中学生・高校生でも6割を超えている。

 「何のために勉強しているのかわからない」(「とてもあてはまる」「まああてはまる」の計)との回答も、小学4年生~6年生で2016年の20.9%から2025年の40.2%と約2倍に増加。さらに、「上手な勉強の仕方がわからない」(「とてもあてはまる」「まああてはまる」の計)は、小学4年生~6年生で増加しており、中学生・高校生では7割前後という高い水準が続いている。

 一方、学習動機に目を向けると、いずれの学校段階でも「成績が良いと周りの人がほめてくれるから」(「とてもあてはまる」「まああてはまる」の計)といった他者からの評価を意識する回答が増加。「周りの人に頭が良いと思われたいから」(「とてもあてはまる」「まああてはまる」の計)では、小学4年生~6年生で40.1%から49.6%、中学生で40.0%から51.3%、高校生で36.9%から52.8%へと増えている。

 さらに、「先生や親に叱られたくないから」(「とてもあてはまる」「まああてはまる」の計)では、小学4年生~6年生で46.4%から59.7%、中学生で46.7%から59.9%、高校生で35.3%から53.8%へと顕著に増えており、それぞれ過半数にのぼることがわかった。

 調査では学習意欲の低下に加え、勉強の動機が「叱られたくない」といった他者評価へ移行している実態が判明した。特に中高生は勉強の仕方に悩む割合も高く、変化する子供の意識に合わせた支援の重要性が示されている。調査結果の詳細は、ベネッセ教育総合研究所のWebサイトで確認できる。

《木村 薫》

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